日本語が話せる若い社長さんの人柄がまず良いが、なんと言っても、気軽に「店お勧めのお茶」を振舞ってくれるところが良いと思う。
この「振る舞い」が無かったら、今味わっている台湾茶との出会いも無かったかも知れないのだ。
そのときは、「銘柄」も「産地」も「等級」も、中国茶に対しては何ひとつ知識が無くて、どのお茶を選んでよいかまったく判らない無知な、暗闇の状態であった。そんな私に、お店で薦めてくれたのは「高山茶」だった。そして、そのとき試飲させてくれたのが<高山茶>のなかでも人気の高い「阿里山高山茶」であった。
「高山茶」は1,000m以上の高地で栽培し、手もみで焙煎した烏龍茶に対しての呼称だ。1,000m以上でも、200m刻みで等級が細かく分かれる。「阿里山・高山茶」は台湾の中南部にある阿里山(ありさん)を産地としていて1,200mから1,400mの地帯で栽培されるいる凍頂烏龍茶を指す。最近人気の銘柄だ。
私はその味に驚いて、早速購入し、さらに普段用に高山茶よりもランクが下になる「凍頂烏龍茶」―産地が阿里山ではない―も合わせて購入したのだった。
写真で紹介した茶葉は「凍頂烏龍茶」。すでに、「阿里山・高山茶」はかなり前に飲み終わってしまった。
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