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2010.12.18
丹沢;ヤビツ峠から塔の岳へ

アクセス;
 小田急線 「畑野(はたの)」駅 よりバス  ヤビツ峠まで小田急路線バス

コース;
 小田急線 秦野駅バス停より 「ヤビツ峠」行き 8時55分発 (終点バス停にて下車);乗車時間約20分
    ―休日はバスが大変混雑する。

 終点バス停〜富士見橋;40分、〜二の塔 1140m;40分〜三の塔 1205m;35分
 復路: 三の塔 〜大倉バス停 289m;120分 小田急線「渋沢」駅まで路線バス

カメラ;
 RICOH CAPLIO GX−100 24mm−72mmF2.4

 (画像添付時に約30%程度に圧縮)


 ワンゲル部 『恒例 新春ハイク ; 塔の岳を登る』の企画で、新年一番の低山ハイキングへ出掛けた。

 思えば今年はワンゲル(サークル)山行への参加も新春以来でほとんど無く、個人的な低山行もサボっていた状況だ。去年同様のペースで年始と年末のみという、およそ考えられない状態になってしまった。

バス停から登山口へ向う

メンバー撮影
バス停から登山口へ向う

 JRで新宿駅まで出て、そこから小田急線に乗り換える。秦野(はだの)など、丹沢の山に向かうための定番コースだ。

 秦野までは、新宿からの急行列車(JRと違って無料)が利用できる。特別急行の小田急ロマンスカーで厚木まで急ぐという方法もあるが、新宿から一時間少しでこの丹沢への入り口の駅へ到達することが出来る。

 私は、5月に職場を変わったので、すでに会社の従業員ではなく、したがって社内サークルのワンゲル部員というには多少の難がある。難というよりも、そもそも構成員としての資格がない状態だ。

 そんな状況なのだが、メンバーは気の置けない連中なので未だに案内を送ってくれる。

 丹沢方面は、私の住む「さいたま市」からは関東平野を縦断する必要があり、結構な移動距離となる。だけど、吾野(あがの)などの歩きなれた奥武蔵と違って開発された登山道の雰囲気がある。同じ山歩きとは思えない華やぎが味わえる。
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 このため、年末・年始の低山歩きにはもってこいの企画といえようか。

 ワンゲル・サークル一行の「忘年登山」の場所として恒例となっているのは、大山(おおやま)だが、今回は特に変更の案内があった。「相模の大山(おおやま)」は「大山詣で」の聖地として江戸期より人の往来が絶えない。

 関東総鎮守の「大山阿夫利(あふり)神社」の歴史はたいそう古く、第10代崇神天皇の頃(紀元前97年頃)の創建と伝えられ、山頂に本社、標高700メートルの中腹に下社がある。多くの人々はこの霊験あふれる神社へのお参りをくりかえしたという訳だ。

 山への登り道がそのまま神社へ参詣するための主要な道ということになる。裾野から中腹にある下社への参道は石畳になっているが、両脇には豆腐料理をはじめとする精進料理の茶屋が立ち並ぶ。

 今回はそうした喧騒から外れて、純粋に山に帰り、冬の尾根道を楽しもうという事のようだ。

登山口 もう始まった急登
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 秦野駅前に集合し、ヤビツ峠へ向かう路線バスに乗り込む。朝は混雑するので、どうやら増発があるようだ。

 バスに揺られておよそ30分、目指す登山口のヤビツ峠の駐車場に着く。ここから、右手に入っていけばいつもの大山への道筋だが、今回は駐車場脇の道路に沿って降っていく。

 しばらく歩くと、富士見橋につく。ここではおいしい清水を給水することが出来るという話だ。行ってみると綺麗な水場が整備されていて、車で汲みに来る人が順番の列を作っているほどに盛況だった。

 登山口となる場所は峠の駐車場から25分ほど下った場所だが、水場はその登り口より少し下がった場所にある。当然のことだが、ペットボトルと持ち込んでいるプラティパスにこの澄んだ清水を満たし、いよいよ登る準備をした。

食い込んだ登山道 どうしたら、ここまで
登山道が抉れるのだろうか?
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 ちなみにこの登り口の分岐には、きれいなペイトイレ(コインの投入は任意)がある。

 ここで汲んだおいしい清水は山頂で淹れるお茶のための水だ。

 勿論、下山後にもこの水をそのまま持ち帰り、コーヒーや中国茶を淹れようと思っている。500mlのペットボトルはともかく、1リットルのプラティパスは、山の上り下りでは単なる錘(荷物)になってしまうが、下山後の愉しみを思えばいたし方あるまい。


 水場近くの富士見小屋の分岐からは、まだアスファルトの舗装路が少し続く。

 その舗装路を登っていくと、やがて登山道に変わる。ここからは、「丹沢の表尾根」といわれる道になる。尾根伝いに本格的な山道が始まるというわけだ。

二の塔へのガレ場

 『塔ノ岳(とうのだけ)』は標高1490mで、このコースは丹沢の山歩きでも屈指の人気を誇る表街道的な存在だ。

 なによりも振り返ったときの眺望が良いらしいと言う。いくつかのピークを超えるが、その都度、抜群の景観を堪能できるということだ。コースの随所で遠く富士の霊峰を仰ぎ見て、広がる山嶺を味わうことが出来るのだ、と言う。

 ヤビツ峠から、富士見山荘、二の塔、三の塔、と進む。さらに鳥尾山、行者岳、新大日、塔の岳、と山嶺の奥に進むのだが、私たちの今日の行程では「三の塔」のピークから麓の「大倉」へ向かって南の尾根筋を下山する予定になっている。
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 「ヤビツ峠」から大山山頂にある阿夫利(あふり)神社の上社までは何度か登っているが、「塔の岳」に登るのは今回が初めてだ。

 さて、山行の内容だが、最初のピークの「二の塔」まではひたすら高度を稼いで杉の植林帯を登る。だから、そのピークまではいたって眺望が悪く、単調なつづれ折れの山歩きになる。

 ほんのたまに、眼下の谷側に遠く相模湾を望む広大な景色が広がる。

二の塔へのガレ場(実にハードな急登) 向かいに見えるのは大山のようだ

大山の峰が向かいに見える

 樹林は、ほとんどが杉の植林なので、見るべきものもない。こうした道では、前後の間隔を詰めて世間話に興じるに限る。

 いつもの単独での山行と違って、集団での山歩きの楽しさがこうした会話にあるのだ。

 静かな山行を味わって様々に想いを巡らせることは出来ないが、これはこれで、和気藹々としていていかにも年末といった具合でまた楽しいものだ、と思う。
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二の塔へのガレ場(実にハードな急登)

 去年辺りからか、いや、さらにその前年か。通称「山ガール」という名称のファン層が低山に増えている。

 私もたまに愛用するがワコールのCWXを初めとする高機能のタイツを着こなしのルールでもあるかのようにアウターとして履いている姿が多いのはなぜだろう。

 その上にショートパンツであったり、スカート状のウォーマーを着けていたりする。頭には編みこみのニットを被った、まるで「山ガールの着こなし紹介」特集が組まれた雑誌から登場してきたような姿の、年若い3人組にこの日も出会った。
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<「山ガール」 に想う>

 登山道の入り口で出会った学生と思しき3人のお嬢さんたち。

 静かな山の中、口々に英単語(会話ではないところが凄まじい)を大声で連発しつつ歩いている。僅かに3人の構成なのだから、そこまで大声でなくても良いと思うが、周辺の誰かに聞き取ってほしいのか、あるいは誰からも注目されたいためなのか・・・。オヤジ世代の私には、そもそもの意図がよく判らない。

 無茶なペースで登っていく彼女たちとは、その後の山行の間に何回も遭遇することになる。

 私たち一行6名をを勢いよく抜いていったと思ったら、その直ぐ先で腰を下ろして「MY GOD!」などと声を上げて喘いでいる。そんな彼女たちを不審に思いつつ私たち一行が通り越す。しばらくすると、また直ぐ後ろから迫ってきて、再度、縦隊の6名を追い越して行く。ふと見ると、そのすぐ先にあるベンチに座り込んで休んでいる。そんなことを私たちが小休止をする一時間ほどの間で3回ほども繰り返した。

 鬱陶しいこと甚だしいし、追い越し方など山のマナーとしてもかなり失礼といえよう。早い話が「形から入りました」という取組姿勢を絵に書いたような状態なのだった。ウェアはそれなりに高機能素材のようなのだが、予算配分を考えなかったのか、みんな足元の靴が実にお粗末な状態だ。縦走の間をそんな柔な靴で耐えられるのか、と心配になる。二の塔前のガレ場(軽い岩場)を、その靴では辛かろうと思うのだ。

 「ペース配分」や山道での足運びなど、いわば『歩き方』というものは、どのような低山にあっても基本中の基本なのだが・・・。そんな基本も基礎・応用もなにもあったものではないらしい。

 彼女たちを心配するのは老婆心というものかもしれないが、あれではバテテしまうだろうし、この先の尾根筋は縦走になって来て、奥へ行くほどに体力の消耗が激しくなるはずだ。無知、無謀とも思えるが、まあ、しかし、若さで乗り切って何事も無く下山できるのだろう。

 何事も無いことを祈らずには居られない。

華麗なパラセール

 明らかに、従来出会った奥武蔵や奥多摩の低山で見かけるソロやペアの女性ハイカー達と今日の彼女達とは、まるで別の存在のように思えるのだ。なにより、従来には感じたことがない浮付いた感じがつきまとう。彼女達の醸し出す雰囲気は、ハイヒールで山に出掛ける軽率さ(無知さ)とはまた違うのだが、ひどく行動が薄っぺらに思える。トータルにコーディネイトした彼女達には申し訳ないが、3名ともに違和感のあった編みこみのニット帽のためだけ、とは思えないものがあるような気がしている。

 いったい彼女たちは登る前に基礎的なことを誰かに習わなかったのだろうか、と不思議になってしまう。近年では、警察や消防への低山での救助要請の件数がかなり増加してきているらしい。多くは年配者の不注意による体力消耗が要因で、下山時に動けなくなったということらしいのだが・・・。やがては彼女達のような人達が追いついてしまうのではなかろうかと思うのだ。先日の報道特集にもあったのだが、かの高尾山などでも頻繁に「山岳救助隊!」が出動しているというので、驚くばかりだ。


 このあたりで、閑話休題・・・。
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華麗なパラセール

<再び 登山道へ>

 話を山へ戻そう。

 ガレ場を登りつめて、両脇に迫った樹林(桜のようだった)の間を抜けると、視界が開ける。「二の塔」山頂の広場に出たのだ。

 あまり広くは無いがデッキ状のベンチがいくつかあった。3人組とは少し距離をとって、端のベンチに陣取って休む。場所の確保で先行してピッチを上げてガレを越えたので少し疲れたが、こじんまりとしたピーク上の微風が心地いい。天気は快晴、空も蒼く澄んでいる。立ち上がると薮越しに遠く、冠雪した富士山が見える。

 ちょっとした眺望が楽しめるが、ふと上空を見ると、そこにパラセールを楽しむ人たちの姿があった。色とりどりのカラフルなセールが陽を受けて鮮やかさを増し、フワリと滑空して山並みの上を華麗に滑っていく姿にしばし見とれてしまった。近くにゲレンデがあるのだろうか。
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二の塔から降る 再び斜面を登る

斜面の向こうに、富士山が見える。やはり富士は美しい。

 そこから薮道を少し降って、また登りを始める。

 直ぐに「はしご場」が現れた。確かに急斜面だが、はしごの手当てはどちらかというと安全確保よりも斜面の保全のためのように思えた。そこを登り過ぎる、今度は木枠の階段が現れた。

 歩幅が規制されるので、ペースがみだれて私は余り好きではないが、これなら、家族連れでも安全に「三の塔」まで登ることが出来る。植生が荒れている訳ではないので、思うに斜面自体が雨量が多い、という事による手当てなのかもしれない。

はしご場が出現 木枠の階段を登って三の塔へ
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登山道の脇で見つけた木の実 木枠の階段を登って三の塔へ

 やがて避難小屋のある「三の塔」のピークへ着いた。山頂は広い広場になっているので、どこでもゆっくっりと休むことが出来る。

 ここまでの行程で、休憩は途中で2回。風も無く、写真でご覧の通り空(RICOHのコンデジはこうした空の青の深い色合いが出て、大好きだ)も晴れていた。すべて予定通りで、至って順調だといえよう。
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山頂から一望する

山頂から一望する   山位同定用の銅盤が置かれていた。
  山頂は360度の眺望を持っているので、盤も円形だ。
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 さて、昼食の大休止だ。

 昼は、持ち込んだ天麩羅うどん(鍋焼き)を携帯用のコッヘルで作る。アルミ製の鍋に入ったキットで、スーパーで安価に売っているものだが、最近の低山行ではその中身を持ち込むようにしている。

 これが、秋から冬にかけては実にいい具合なのだ。なにより直ぐに作れるし、体も温まる。これに葱の刻んだものをラップで包んで持ってきて具を補足し、さらに玉子を落として作る。そして、お茶だ。先に汲んだ清水で淹れて愉しむ。

 こうして、温かな食事をゆったりと採る。実に質素な内容なのだが、味わいや満足感は高いものがあり、こうした楽しさこそが「低山の至福のひととき」といえるだろう。

食事 食事
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塔の岳だろうか 向こうのピークに
山小屋が見える

 ここから、さらに「塔の岳」の深部へと向かう銃走路が始まるが、斜面の向こう側の少し離れたピークにジオラマのように小屋の屋根が見える。ジオラマといったのは、丁度斜光を受けて、辺りの景色の立体感が増しているためだ。この場所を早めに切り上げれば、小屋へは3時頃に着けるだろう。泊まって山を楽しむにはもってこいのコースだ。

 そして、その山並みの遥かに優麗な富士の姿を見晴るかすことが出来た。この場所から麓を見ると、輝く一面の銀盤が見える。相模湾の煌きだ。持ち歩いているコンデジのRICOH 「CAPLIO」にはマニュアルモードがついているので、なんとか写真に収めたかったが、露出がうまく出来なかった。
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見晴台 見晴台

 ひとくさり馬鹿話もして、休憩も充分にできたので、次なる試練、「反省会」を目指して下山する事にした。

 三の塔からその頂を回りこんで尾根筋に出る。そして、南基調の斜面を「大倉」のバス停へ向って尾根沿いに降りていくことになる。

 植林が邪魔になるが、登りと違って進行方向に麓の景色が広がっているはずだ。場所によっては、その植生の様子に加えて、その景色も楽しむことが出来ると思う。
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北斜面の霜柱 樹林帯の下山路

 冬の低山の魅力は、何といっても「澄んだ空気と静けさ」だろう。さらに加えて下山が南斜面の場合には、冬の低山ならではの楽しみが加わる。

 風が山頂や山裾から吹いていれば話は別だが、無風に近い場合は、光が溢れていて実に暖かく、登山道には落ち葉が豊富でなんともいえない状態を堪能できる。

樹林帯の下山路 足元は急な谷
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コーヒーブレイク 日当たりの良い下山路

林道へでる。

 厚く積もった落ち葉がクッションとなり疲れを和らげてくれる。

 さらに、踏みしめる落ち葉からは柔らかな音がして気持ち良く歩くことが出来るのだ。

ススキが輝く
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林道へ出る 朽ちた道祖神

道脇に道祖神を見つけた。

 やがて道は、杉の植林になった。

 林業用の道が斜面にジグザグに切られている。それをしばらく降りて行くと、やがて車が通れるほどの林道に出た。

 足元は舗装がされている。辺りはもう山ではなく里の様子を示している。大倉へ出たのだった。さらに進むとコケの密生した壁面に出会った。美しい苔の姿に感動し、私は思わずそれを写真に撮った。

林道脇の羊歯の壁面 密生したヒカリゴケ
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 三の塔の山頂から大倉に降り、公園の手前のつり橋へ出た。

 途中にあった森の中のベンチでコーヒーの休憩をしたが、三の塔ピークからこの公園に出るまでの下山路は約2時間ほどの行程だったろうか。急斜面での降りが30分ほど、そこからは楽な道が1時間弱ほど続き、さらに林業用の巻き道のようになって20分。最後の舗装された林道での降りが15分くらいだったろうか。

 公園への入り口(いや逆で、公園から登山道への入り口か)に掛かるのは、大きなつり橋で、手前に芝生の園地がある。私達は美しい橋を眺めて、思い思いに芝生に陣取って休憩することにした。(橋には、動物達の銅板のレリーフがずっと埋められていた。「かぜのはし」と書かれていたが、落ちつた雰囲気の美しい橋だった。)

樹林で見たイタヤカエデ 音無川に架かる「かぜのはし」
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「かぜのはし」を通って音無川を渡る。 さあ、バス停へ

 「大倉バス停」から「渋沢」駅へ向かう路線バスに乗る。駅までの乗車時間は30分ほどになったろうか。

 路線バスだから勿論普通の人も利用するはずなのだが、乗客は公園から乗り込んだ沢山のハイカー達ばかりで、満車の状態だった。地元の人たちは休日のバスの混雑振りを知っていて、利用を控えているのかも知れない。
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味のあるコートハンガー 味のあるコートハンガー
さすがに馬具をモデリング
味のあるコートハンガーではないか。

<本日の旨い物 町田 柿島屋>

 丹沢へ行ったのならばと、以前の山行(2008.04.20 「穀雨の丹沢を行く(厚木)」))の帰りに寄った美味しい馬肉屋さんに向かい、その地で反省会という事になった。

 町田は新宿へ向う小田急では途中下車になるし山からも少し距離があるが、どの道、新宿方面へは近づくのだし、帰る方向が変わる訳でもないので皆に躊躇はない。
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馬刺し

 この店は大層な人気店なので、5時くらいには一杯になってしまう。

 この日の行程が順調だったために私達は運良く夕方の5時前にお店に到着できた。丁度、席が空いていて、私たちのグループは並んで待つまでもなく無事にテーブルへ収まる事が出来た。まだ、充分に早い時間なのだが店は大盛況で、ほぼ席が埋まっている状況だった。

 定番の馬刺しを始め、肉鍋(すきやき)や揚げ物の一品料理などを注文した。
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エシャロットほか ハムもあっさり味

 山の帰りは、高カロリーのものが苦にならない。なんといっても、一日歩いて充分に「みそぎ」をしたから、摂取するのに躊躇する部分がないのだ。

 そのため、セーブしないとジャンジャンとリズムに乗ってヘビーな品を注文してしまう。モツ鍋や焼き鳥、揚げ物などだが、この店は新鮮さが売物の馬肉専門店なので、そもそもがヘルシーだ。いや、肉の味がさっぱりしているだけで、低カロリーではない可能性もあるが、あっさり味の肉を食べてていると健康に悪かろうはずがない、と思えて来る。

 勿論、サラダや好物のエシャロットやキュウリ、漬物などの野菜類を忘れずに、バランスよく注文する。

メンチ 見た目と違ってしつこさがまるでない。
実にあっさりしている
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肉鍋 肉鍋

 料理の品々は決して高値という訳では無いが、専門店なので沢山注文すればやはりそれなりの値段にはなってくる。

 そうした懐具合や時間もまだ大分早い事などもあって、「忘年会を兼ねて安めの店でもう少し飲もう」ということになった。町田は繁華街で、この店の周辺にも大きな居酒屋から立ち飲みや焼き鳥などまで、様々の規模や種類の店がある。私達は、焼き鳥がおいしそうな手ごろな居酒屋を見つけてそこでもうひと反省する事にした。

 隠れ家のような古い民家の雰囲気がある。移築したのか、それともそうした凝った内装なのか、随分気持ちよくなっていたので、詳細は分析できなかった。こちら馬肉屋さんと同様に、居心地の良い、値段とともに安心して寛げる店だった。


 町田市は神奈川県で東京のベットタウンだが、改めて町田って都会だな、と思った。

店内の様子
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