<ESCAPE R3 のブレーキ形状>
ブレーキは、MTB用の機構である『Vブレーキ』がついている。現在、MTBの主流はディスク・ブレーキに移行しつつあるが、多くのクロス・バイクでは、圧倒的にVブレーキで設えられている。
初めてMTBを買った当時、今から20年ほどもまえの話だが、ブレーキは『センター・プル』形式だった。
今でもシクロクロス(非舗装路を含むクロスカントリー・ツーリング)用のモデルでは、泥詰まりを避けて、この形式が利用される。センター・プルはシート・ステーの中央にコマが付けられて、そこから両ステーに向って均等にワイヤーが掛けられる。ワイヤーはY字になっていて中央(サドル側)から分岐しているが、これがYを逆にした状態でコマに渡され、ブレーキレバーの操作で引かれる仕組みだ。中央を引かれるので、センター・プルという名称が付いていた。ダブル・ピポッドのキャリパーをSHIMANOが開発する前までは、この方式がロード車でも数多く使われていた。先のシクロクロスやランドナー車などは今でもこの仕様のブレーキを見ることが出来る。
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