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2009.07.19
与野 「夜祭り」

アクセス;
 JR埼京線 北与野駅、与野本町駅

カメラ;
 PENTAX K10D

レンズ;
 PENTAX FA 35mm F2.8
 PENTAX FA 50mm F1.4


三脚;
  K10D:カメラの手ぶれ補正にて、三脚は不使用

 (画像添付時に約70%程度に圧縮)


 梅雨も明けて「大暑(たいしょ)」も近いこの時期、与野の町をあげての祭りがやってくる。与野、「夜祭り(よまつり)」だ。

 子供たちはもちろんだけれど、私たち大人だって、毎年この時期を楽しみにしていて、祭りが近くなるとなんとなく落ち着かなくなる。

八雲神社の夏祭り 八雲神社の夏祭り
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 子供は今年、昼の御神輿(おみこし)(2006.07.15 「:与野 夏祭り」、2008.07.20 「与野、夜祭り」) は担がずに、参加している地元のサッカーチームの練習に行っていて、夕方に戻ってきた。そこで汗を流して「夜祭り」に行ったわけだが、昨日に引く続いて日曜日の今日もお祭りへ出動することにした。

 一昨年は天気が悪くて(2007.07.15 「与野、夜祭り」)、屋台も元気がなかったが今年はどうだろうか。 子供向けの「くじ」や射的(しゃてき)の店や大人向けの生ビールや焼き鳥の店などが楽しめるだろうか。

ソーラン節

 祭りの主役である与野の「氷川(ひかわ)神社」には、もう提灯が灯されていて、すっかり祭り気分を盛り上げるいる。この祭りは、正確にいえば氷川神社に合祀されている「八雲(やくも)神社」の夏の祭礼だ。

 八幡通りを渡って与野の本町方面へ向かう。この通りは旧街道で道はひどく狭い。歩道はなくて路側帯として白線が引かれているだけだ。そのため、祭りの時間帯の夕方5時から10時までは車道を封鎖し車の進入を禁止している。与野の市民が歩行者天国を味わえるのはこうした祭りの日だけで「市民祭り(今では中央区民祭り)」や「大正時代祭り」なども一部だけだが車道が閉鎖される。

 閉鎖された通りの入り口(氷川神社寄り)では、おば様達の勇ましいソーラン節が演じられていた。早速の祭りの出し物の登場だ。

 最近はこの「よさこいソーラン節」がやたらに多くて、与野界隈の祭りでは必ず見かける様になって来た。運動会の演目にもなっているし、去年の「咲いた祭り」などは子供の学年(4年生当時で150人あまり)と隣の小学校の同じ学年すべて(多分同人数程度)がこの「ソーラン節」を踊り歩き、さいたまスーパーアリーナ前で繰り広げられた区民参加のパレードに参加していた。全国的な展開なのだろうが、さいたまでも実に盛んに踊られている。
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人ごみが始まる 祭りの気分

 幸運にも群馬県の中央および南西部には全国的に著名な地元の歌と踊りがある。「八木節(やぎぶし)」がそれだ。

 ポピューラーなものと地元で歌われている歌詞は、実は違っている。地元の正調は「国定忠治(くにさだ ちゅうじ)」の物語だ。

 私にとっては、祭りの踊りといえばやはり「八木節」であるが、果たして子供が成人してからも「ソーラン節」を踊ったことを思い出したり、祭りのイメージとして踊る様子や歌詞などを思い浮かべるかどうか。また、思い浮かべたとして故郷で過ごした頃を蘇らせてほのぼのとした気分に浸れるものかどうか。

美味しそうな綿菓子 にぎわう射的
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 さて、お祭りだ。いや、夜祭だ。

 早速、綿菓子を調達して歩く。子供が幼少の頃からお世話になっている小児科の阪先生の医院を過ぎて、そろそろいろいろな屋台が出てきた。射的(しゃてき)の店や焼き鳥の屋台がある。綿菓子を食べたばかりで、なんであるが、焼き鳥を買って食べることにする。

 いややはり、子供としては、目にしてしまった以上は大好物の「とり皮」ははずせない。もちろん、焼いている年季の入った親父さんには「塩で」と渋くお願いするのだった。

焼き鳥 とり皮、一本!
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賑わい

上町の勢力範囲を示す幟
上町の神輿

 与野の本通りに進むにしたがって人出が増してくる。屋台も増えたが道を行きかう人もだいぶ混雑してきた。今年は進行方向のルールが出来たようで、左側通行になっている。センターラインの右側は氷川神社側への戻り道、だから左側が私達の進路となっている。このため、目に留まった右手側の店は戻ってくるまで良く覚えておく必要がある。まあ、通りを横切ってしまっても問題は無いわけだが、混んでくるとそうもいかなそうだ。

 ひときわ人出が詰まっているな、と思ったら我等が「上町」のお神輿が道上で休息中だった。そうか、氷川神社の境内がいやに静かだと思ったが、お神輿が出座した後だった。

 上町の若衆連は、今年も少しメンバーが足りずに担ぎ手を募集していたようだ。

 「桐生(きりゅう)市」は祭り(八木節まつり)が盛んで、その踊る様子はねぶた祭りに似ている。就職した会社は市では勢力があって(社長が市長となってまるで企業城下町のようであった)、会社を上げて祭りに参加していた。新人は本格的な神輿ではなく工夫を凝らした変わり神輿を作って参加することになっていたが、木枠の組みようは本格的で随分重いものだった。何時間か担いだのだが実に重く、肩は赤くはれ上がり大きな瘤のようになってしまったものだった。

 放心したように座っていたお神輿の担ぎ手をみていたら、ふと、そんな遠い昔のことを思い出した。
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いちごあめ(リンゴあめの変種?)

 屋台で面白い物を見つけた。

 ただのカキ氷(フラッペ)なのだが、シロップを自由にかける事ができるシステムのものだ。以前、日帰り温泉で子供が作ったシロップ3色掛けのように、自由に好きな味を掛けて良いらしい。チューブのような入れ物ではなく、剛毅に水槽が用意されている。しかも、家庭にある水道の蛇口がついている。

 微調整なんて子供はしないだろうから、大量に注がれてしまうように思うが、どうだろう。心配のし過ぎだろうか。

仲町の賑わい

仲町の勢力範囲を示す幟
シロップ掛け放題
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氷点下 新種のラムネ

 のどが渇いたので、ラムネを調達した。氷が乗ったサーバーに手を入れて、実はラムネだけではなくヒンヤリ感も一緒に頂戴した。

 子供が選んだのは普通のラムネではなく「ブルーハワイ」で、美しい色がついていた。見た目にも涼しそうだ。これは売れているに違いない。
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18日は浴衣で お囃子連

こちらは、昨日 18日の土曜日の様子。


子供は浴衣だが、気分が盛り上がるので
この日は私も浴衣で出掛けた。

 前日の18日、今日と同じく夕暮れ時からお祭りに来て、お神輿や屋台ものを楽しんだ。

 ただ、今日と違ってもう少し遅い時間で、そのため歩いた距離も短かった。「仲町」の幟(のぼり)のあたりで戻っだが、それは、その先がひどく混雑していたからだ。今日と同じように与野高校の入り口あたりでラムネを飲んで、引き返したのだった。

 飲み終わったラムネの上蓋部分をはずして中に入ったビー玉を取り出すように言われた。上蓋部分が硬く締められていてなかなか開かない。それを外して中にあるビー玉を取り出してやった。

 そのビー玉を私に渡して「このビー玉は、僕だよ。 失くさずに大事にしてね。失くしたら、僕もいなくなっちゃうよ」とささやいた。祭りの喧騒が一瞬消えて、私は少しの間、何も言うことが出来なかった。この6月から大変な忙しさで平日はいつも12時近くに帰宅し土曜も出勤が続いていた。出掛ける体力も遊ぶ気力も残っていず、疲労のきわみであった。そうして大変な思いをしていたが、大変な思いを味わっていたのは私だけではなかった。放っておかれたと子供は感じていたに違いない。

 深い反省の思いで、私はしばらく口をきくことが出来なかった。
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新じゃが 美味しいジャガイモ

 さて、ラムネの近くにあったジャガイモ・バターの屋台。

 こちらは「新じゃが」を銘打っていて、バターも心なしか上等に感じられるもので美味しかった。あまり美味しいので、帰りにまた寄ってお土産にした。ジャガイモを食べて少し元気になったので、今日はラムネの場所よりもう少し歩いて、奥の方まで進んでみよう。さらに通りは人出で一杯になってきたが、美味しそうな屋台も増えてきた。

カード屋 煮玉子はサービス
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 くじの店もいくつかあった。景品はカードであったり、エアーガンであったり、ゲームなどさまざまだ。そうした「くじ」よりも、やはり射的や輪投げのほうが人だかりがしている。お祭り自体が射幸心を煽るものだろうが、型抜きや金魚すくいなどといった心が弾むものも一杯あって、こうした雰囲気も楽しさに繋がる。

 ジャガイモを食べたのに、いや、少量食べたせいか、かえってお腹が減ってきた。台湾で見かけたような煮玉子がついた焼きそばがある。この店は中華食材の「きくらげ」を使っているのが特色で数年前に見つけたものだ。今年も元気に店を出しているが、以前焼きそばを焼いていたのは親父さんだったような気がする。その横には鮮やかな色が意識的に並べられて引き寄せられる大判焼きの店。甲乙、つけ難い対戦だ。

 結局、好物の大阪焼き(大判焼き)を食べる。彩りが屋台の明かりを受けてきれいで、いつも目に付いたら買ってしまう。


色で楽しむ 大判焼き
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巨大なたこ 上町女神輿

 だいぶ奥(氷川神社側から与野本町方向)まで歩いて行ったが、お神輿が動き始める前に戻る事にする。動き始めるとすごい人ごみで身動きが出来なくなってしまうからだ。昨夜はその時間までいてひどい混雑になってまるで戻れなくなってしまった。

 上町のお神輿が動き始める前に戻って、写真をとる事にした。お神輿の屋根には桜が飾られているが、これはいつのことからだろう。

 確か去年は付いてなかった気がする。そうか、これは女神輿だ。少し小さくなったような気がしたのはそのせいだ。

 そう気が付いて先を見たら、本神輿が数メートル先にいるではないか。人混みの間を縫ってそちらに近づくことにする。

御神輿
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上町のお神輿

 少し苦労してたどり着いて無事に写真に収めることが出来た。

 日が暮れてきてようやく祭りらしい雰囲気になってきた。

 さて、そろそろ写真に写すのは難しい時間帯になる。撮影はここまでにして、後は祭りそのものを楽しむことにしよう。

祭り提灯
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