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カメラ : 35mm 一眼レフ
Pentax FAレンズ |
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<Z−1P>というボディ、いつ覗いてもファインダーの切れのよさには唸ってしまうが、露出モードも特筆できるすごさを持っている。
「ハイパーマニュアル」「ハイパープログラム」と名前が付けられたPENTAX独自の露出制御の仕組みだ。PENTAXユーザならすでに恩恵に預かっているはずだが、これが使い慣れると手放せなくなるほどの秀逸なものなのだ。
それは、被写界深度、シャッター速度、MTF(レンズ性能曲線)の各優先シフトが選択できるプログラムAEから、ボディ前後に組み込まれたダイアルで操作する。シャッター速度シフトと絞りシフトが用意されていて、モード設定を変更すること無くどちらでも随意に無制限に切り替えられる。
必要な操作といったら人差し指と親指でクリクリと小さなダイアルを回すだけだ。その簡単な操作で瞬時にユーザの思い通りの設定に露出パラメータが切り替わる。そして変更した露出値から設定したAEモードの基準ラインへは、ボディ裏の「グリーンボタン」を押すだけだ。ボタンを押すと予め用意した優先モード(変更した速度・絞りのどちらを固定し、どちらを基準にシフトさせるか)に従って設定値が基準露出に復帰する。
言葉にするとちょっと判りずらいが、便利この上ないものなのだ。開発者を抱きしめてキスしたいほど優れていて、技術担当者には完全に脱帽の素敵な機能だ。
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<28mm F2.8 SMC−PENTAX FA>
広角28mmは、SMC−TAKUMAR時代のレンズが開放絞り値がF3.5で、私はそのTAKUMARレンズとMシリーズ、そしてFAシリーズの3本のレンズを持っている。(多分FAレンズ以前の2つのレンズは同じ構成だと思う)
AシリーズからはF2.8となって前のシリーズより半絞り明るくなっている。Aシリーズの28mmレンズだけは持っていないが、この焦点距離は好きなレンズ写角なので各世代ごとに買い込んでしまっていて、それぞれ気に入っているので交代で持ち出しては使っている。その中で、このFAシリーズの28mmレンズは他のシリーズのものとは「別格の写り」を持っているのでどうしても出番が多くなる。
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スペックとしては最短焦点距離や開放絞り値は他のレンズ・シリーズにラインナップされた製品とほとんど同じなのだが、実写すると本当に性能の<格>が違うことがはっきり判る。このレンズは、明らかに一段階上の描写力を持っている。
絞り込んだ場合の鮮鋭さはプリントで「大伸し」してもまったく問題が無い。
ただし、所詮、私の場合は「ワイド四切り」までのサイズなので「大伸ばし」とはいえないかも知れないが・・・。 ちなみに「ワイド四切り」はほぼA3サイズであり、フィルム面の97%近くをプリントするのでフィルム上の意図した絵がノートリミングに近い状態でプリントされることになる。(実は六切りや四切りなどのサイズではプリント時にトリミングされてしまう。結果としてこれらのプリントサイズでは撮影時に意図していた構図が100%活かせない。)
歪が少なくて、水平で撮影すれば像が歪むことは皆無だ。コントラストも高くて安定感があるが、しかし反面、開放で撮ると35mmF2に匹敵するボケがでる。開放での絵は色が溶け出すようなしっとりした感じがあって、しかも色合いがこってりと乗った感じが出てくる。
メーカーではこのレンズを廃番にしてしまったが、非常に残念なことだ。私は新品で購入したから良いが、中古市場ではまったく見かけない。 実はオーナーがこのレンズを手放さないのだ。
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FA 28mm F2.8 1/1250 f4 2008.04.05 浦和 別所沼公園 |
<35mm F2 SMC−PENTAX FA>
35mmは、28mm同様に広角群のなかではオーソドックスな写角を持ったレンズだ。
SMC−TAKUMAR時代での35mmレンズの開放F値はF3.5で、まるで水木しげるさんの「ゲゲゲの鬼太郎」に出てくる「目玉おやじ」がいるような、笑いを誘う飛び出した前玉であった。その後のMシリーズとAシリーズ(多分2つは同じ構成)ではフラットな前玉になっている。しかも、Mシリーズ、Aシリーズからはこれも28mm同様に、開放F2.8となって半絞り分、明るくなっている。
やはり好きな焦点距離のレンズなので、各世代ごとに買い込んでいて、それぞれ気に入っているので、交代で持ち出している。このあたりはまるっきり28mmと同じ状況だ。
MシリーズのF2の35mmは、ボケ味が秀逸で広角らしからぬ独特な描写が可能な素晴らしいレンズだ。それに比べると、Aシリーズの35mmは、これはまったくオーソドックスであって、特別な色味や描写の味は無い。カリッとしていて、安定したごく普通の移りをする広角レンズだ。FAシリーズの35mmは開放絞り値がF2であり、私の持っているMシリーズの35mmと同じになる。
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PENTAXのプレミアムレンズの称号、「スターレンズ」ではないが、基本性能のよさはFA28mmと甲乙を争う優秀さで、称号をつける資格は充分に持っている。しかも特筆できるのは、この35mmレンズが現在も普通に購入ができる点だろう。
歪が少なくて、コントラストが高い。優秀なFAシリーズの広角域での利用適正を考えて、どちらかと決めれば、28mmは風景向きであり、この35mmレンズは人物を写すとでいい味が出るだろう。「ポートレイト・レンズ」といえば一般には中望遠の70mmから105mmくらいを指すが、このレンズはその常識を覆す。人物を写しても違和感のない広角レンズなのだ。
逆光でもフレアーが出ないので、安心してどんな状況でも利用ができるオールラウンドな性格を持っている。デジタル一眼のボディとの相性も良い。デジタルのイメージセンサーでは35mm換算の焦点距離がほぼ50mmとなって、写角から分類すると標準となる。
心配されるフレアーなどはほとんど発生せず、明瞭な色が出る。だから、デジタル一眼レフにとっては標準レンズとして常用可能な高性能レンズとなる。安心して利用ができることだろう。
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<43mm F1.9 SMC−PENTAX FA Limited> (2008.09.20 追記)
43mmレンズは、最近になってから出来上がった妙な焦点距離のレンズだ。元々、PENTAXにはマウントしたときの鏡筒の厚みが人指し指の厚さ程度の極薄型(余りに薄いので「パンケーキ・タイプ」と呼ばれた)仕様の人気の高いレンズが焦点距離40mmでMシリーズにあったが、それは完全なスナップ・レンズだった。
さて、このレンズ、スナップの名手の「植田 正治(うえだ まさはる)」さんなどが愛用された中望遠の70mmと同じコンセプトのLIMITEDシリーズの最初の一本だ。「ボケに味を出した」レンズ・シリーズの標準領域を担当するレンズだ。ほかに31mmの広角と77mmの中望遠が用意されていて、それらの内容も素晴らしい。
レンズ設計のアドバイザーは、ポートレイト写真家の「大竹 省二(おおたけ しょうじ)」さんだ。
50mmレンズは35mmフィルムに対して標準レンズであるが、私達が使っている35mmフィルムの一コマの対角線長は約43mm。だから、このレンズは標準と呼ばれる50mmレンズよりフィルムに適合する標準画角を持っている。広角寄りに視覚が慣れた我々からすると、少し広めの画がしっくりと来る。
60年代のコンパクトカメラのレンズは40mmや38mm、広くてもせいぜい35mmどまりであった。 フィルム・カメラの晩年近くになってくると、やっとコンパクトも28mmが主流になって来て、最近のデジタル・コンパクトでも28mmや24mmが登場し始めている。
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大竹名人は「レンズ観相学」の連載で古いレンズの味について豊富な薀蓄と共にその感想を語っているだけあって、レンズに対する主張がある人だ。「素直で使いやすい」ペンタックスのレンズの中に、あえて収差補正をせずにそれを一部残して開放側でのボケ味で勝負するレンズを作り出したのだ。そのために、絞り羽根はペンタックスでは最多の8枚が用意されている。この羽根構成が少し絞っても滲むような美しいぼけ味が出る、という性格に繋がっている。
さらには、アルミの削りだし鏡筒という仕上げが素晴らしい。「最近のプラスチックの質感に飽き飽きしている」ので、こうした「金属の質感あるレンズが必要」という、その認識は正しいと思う。すべてが金属という仕上げの良さは、使っていて楽しいし、持っていて嬉しい。まさに、LIMITEDと型番名に謳っているだけのことはある、優れものなのだ。
大竹名人の構想では自然な感じのするポートレイトの作画を意図して開発されたものだろうが、勿論、花の写真にも味が出る。
コスモスなどは、引いた構図では縦の細い線が多くなって背景がどうしても汚くなるが、このレンズなら安心だ。汚れる事無く、突出することも無く、きわめて自然に、滲み出すように美しくぼかしてくれる。
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FA 43mm F1.9 1/160 f2.8 2008.09.15 岸辺の散歩 |
<50mm F1.4 SMC−PENTAX FA> (2008.09.20 追記)
まさに、スタンダード・レンズ。
カラーバランスやボケ味、絞り込んだときの解像の良さ、など、PENTAXの基準となる非常に優秀なレンズだ。なにより、開放F値は抜群の明るさのF1.4で、室内撮影が難なくできるし、夕暮れの街も気軽に写す事ができる。このレンズであれば、暗い情景であっても安心してシャッターが切れるのだ。
表現的な意図が無ければ、ストロボの利用は不要となるものなのだ。
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FA 50mm F1.4 1/160 f2.8 2008.08.30 谷根千の散歩 |
F5.6からさらに絞り込めば、別のレンズに変身する。コントラストの高い、カリットした線の絵作りが出来る。絞り羽根は8枚なので、これも絞っても素直で綺麗なボケになる。
絞り込んで被写体と間を空けて少し角度をつけて写すと、広角レンズ風の味になる。像が歪まないので、広角よりもむしろその絵は素直になるくらいだ。絞りを開けて被写体に近づいて撮れば、像の圧縮効果は無いが望遠レンズで撮影したような絵が出来上がる。
被写体との距離や絞りの値、だからボケの量ということになるが、その辺りを工夫する楽しさがこのレンズには溢れている。写真の醍醐味を教えられ、その世界が実に味のある深みを持ったものであることを悟らされる。長く付き合える教師であり、優しい先輩といったような存在なのだ。
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FA 50mm F1.4 1/200 f2.8 2008.08.30 谷根千の散歩 |
<50mm F1.7 SMC−PENTAX FA> (2008.09.20 追記)
最初に買った標準レンズは、SMC−PENTAX M50 F1.4で、Pentax MEとのセットであった。所謂、「標準レンズ付きセット」というものだ。今で言えば「ズームキット」といったところだ。標準レンズから、その後35mm、135mmと買い揃えて、しばらく使っていたが、40−80mmF4マクロというのが発売されてそれを買った。ずっとそれで過ごしていた。
その後、あるきっかけで交換レンズは増殖し始めて、どんどんと増えていった。交換レンズ全体がそうした状況だが、その中でも標準レンズはすごい数だ。マニュアルカメラの中古を買うと、大抵は標準レンズが付いていたためだ。レンズを外してもらっても、ほんの数千円くらい変わるだけなので、ほとんどそのままという事で入手したというのが事情だ。今では一体何本の50mm標準レンズがあるだろう。
SMC−Takumarで言えば、50mmF1.4、55mmF1.8。SMC−Pentaxだと50mmF1.4だが、これは引退している。SMC−Pentax Mシリーズでは50mmF1.4、同F1.7。その後のAレンズ・シリーズでは50mmF1.4、同F1.7、同F2のシリーズ中のすべての標準、そしてオートフォーカスと成ったここで紹介しているFAシリーズの製品だ。
この中で、あらかじめ付属した状態ではなく「交換レンズとしての標準レンズが欲しい」と考えて単独で購入したものは、AシリーズのF1.4レンズとFAシリーズの2本のレンズだ。そして、FAシリーズのF1.7はつい先日、やっと中古でめぐり合って購入したもの。
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SMC−Takumarレンズの色とSMC−Pentax Mシリーズの色は良く似ている。ほぼ同一のカラー・バランスを目指して作られたものではないだろうか。Aシリーズになってから、少しコントラストが高くなったように思う。ただ、明るい派手さは無く落ち着いた色合いで、あくまでもそこに広がるのはPENTAXの色だ。
FAシリーズのレンズからはリバーサル・フィルムの撮影でも使っているが、実に安心して使うことができる。曇りや雨、夕暮れや日影など、条件が違っても大きくバランスがずれることが無い。歪が少なく、フレアーが出やすい逆光での撮影も安心だ。
F1.4から比べると、F1.7のほうが解像感がある。歪みも少ないと思う。F1.4が持っているような神経質なところが無くて使いやすいレンズだ。(F1.4はそれがあるからよいのだが・・・)
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<50mm F2.8 マクロ SMC−PENTAX FA>
Aシリーズの50mmF2.8マクロや100mmF4デンタルマクロ、それらとはまったく異なる外観を持っているのが、このFAシリーズのマクロレンズだ。Mシリーズの50mmF4マクロと比較すると、その大きさは対極にある。
このレンズはリバーサルできちんと山野草や花を写したくて購入したものだ。カラーバランスがニュートラルで、変な色付けはまったく無く、しかもすこぶる高性能(低歪、高解像度)だ。
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FAシリーズのマクロ50mmレンズは、Aシリーズの135mmレンズほどの大きさがある。金属性のまるで鎧のような外装だが、ヘリコイド(ピントリング)は滑らかだ。Aシリーズの50mmマクロはメーカーでオーバーホールしてもらったのだが、グリスの粘度が高くて、少し重い操作感だ。そのレンズと比べて見ると、こちらは逆に若干軽い。オートフォーカス連動を意識しているせいだ。そのため、鏡筒横に付いたクランプで抵抗を掛けて丁度よい操作感となる。
そうした設定を考えて見ると、このレンズは手動での動作を前提としてはいないらしい。撮影の実際を考えれば、マクロレンズなのだから、マニュアルとオートのフォーカス切り替えをスイッチにしたらよいのだ。そして、選択の結果によってピントリングの抵抗を切り替えるような手法の方が、ずっと親切と思うのだが・・・。こうした工夫は、トキナー製のレンズATX−PROシリーズではすべて行われている。
春先の小さな花を、周りの雰囲気まで含めて描写するには、ぴったりのレンズだ。
歴代50mmマクロレンズは、TAKUMARから数えて他に3本持っているが、皆軽量で実にコンパクトだ。FA50mmマクロは、それらと比較するとずっと重量級だ。描写性能の高さや絵の素晴らしさを考えれば、このレンズの出番となるのだが、そこでいつも気になるのは重量なのだ。ただし、FA100mmマクロから更なる重さと比較すると、この50mmの重さであれば一日歩き回っても、ぎりぎり耐えられる。
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<100mmF2.8 マクロ SMC−PENTAX FA>
この100mmレンズは、50mmマクロの鎧をさらに二重構造としたようなもので、途轍もなく重い。
一日首からカメラを提げて山野を歩くのは無理で、レンズは外してザックやショルダーなどに入れないと、首だけでなく肩や腰まで痛くなる。機材を酷使するプロであっても、鏡筒にここまでの強度は求めてはいない、と思う。
重さに参ってしまうので、基本的には車での撮影にしか持ち出さない。だから、車で出動する「ここ一番の撮影」の場面では、実に頼りになる相棒となる。
使わないと明確にはイメージできないかも知れないが、描写は素晴らしい。撮った写真を見た瞬間に、多分、小さなため息が出ると思う。光玉も柔らかいし、ボケ味もワンランク上の穏やかさで、張り出すことがない。主体のモチーフの邪魔をしない。そして特筆できるのは、画面全体が実にしっとりとした描写となる、ということだ。
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開放で写しても、ピントがあったフォーカス面は実に鮮鋭だ。絞る事無く、そのまま常時開放でレンズの味を楽しめる。何の文句もありません、というような完全に脱帽してしまう描写で、PENTAXレンズの5指に入るものだと思う。
だから手放すことができないのだが、恨めしく愚痴を言いたくなるのは、その途轍もない<重さ>だ。
次世代の<DFA100mmマクロ>では、このレンズの重量の評判の悪い分、圧倒的な軽量化が行われた。このレンズが持つままの構成で軽量化して欲しかったが、そうはならなかったのが非常に残念だ。
歴代の100mmマクロではAシリーズのデンタル・マクロを持っているが、そのレンズの開放値はF4であって、ずっと軽量で使いやすいレンズだ。このレンズの重さに参って、評判の悪くなかった小型軽量のDFAシリーズの100mmマクロレンズを購入したのだが、そちらの描写も気に入っている。たとえ基本設計が「トキナー」であり、そのOEMであっても、写りからはやはりPENTAXの味を感じるのだ。(トキナーPROシリーズのATX100マクロの旧世代品を持っていたが、非常に硬い絵だった印象がある) DFAレンズはデジタル・ボディでしか使ってないが、トキナー・レンズの経験で心配したような硬質さは無く、安心した。
以前、<Z−1P>のバッテリーが赤城山でツツジを写していて切れた時、思わずレンズごと投げ捨ててしまいたくなったが、私も最近は大分冷静になった。
<重さ>は修行だ。
筋力や持久力のトレーニングの一環である、と励ませばよい。さて、今後、このレンズの携行が苦しく無くなる日が訪れるだろうか・・・。
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FA 100mm F2.8 マクロ 1/100 f2.8 2006.06.24 上尾丸山公園 |
<135mm F2.8 SMC−PENTAX FA>
135mmレンズは、望遠レンズ群での代表的な写角だが、高倍率ズームに押されて人気はいまひとつだ。
私は山野草を写すので、FAシリーズの135mmは必須レンズだ。
このレンズは近接撮影性能が抜群なのだ。最短撮影距離が短く、被写体に無理なく寄れる。ピント性能もレンズの中で構成群を移動させるインナーフォーカスの仕組みを持っているので、無限遠でのレンズ性能が近接撮影でもそのまま発揮される。
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安定した端正な絵が期待でき、写した結果を見て、その期待が裏切られたことは今までに無い。素晴らしい性能のレンズなのだが、このレンズも28mm広角レンズ同様に廃番となっている。このあたりのメーカーの選択が何故なのか、凡人の私にはまったく理解できない。「ズームのDA50-200mmを新規開発したからいいってもんじゃないでしょ」と言いたくなる。
私は新品で購入し、中玉が曇ってきた気がしたので先日オーバーホールをした。だから当分は、安心して使い続けられるのでいいのであるが、このレンズは是非継続していただきたかった。カタログに掲載されている古いズームの70−300などは継続販売しているのだから・・・。
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