散歩（のんびり歩こう）の　ページ 　　　　　　Top Pageへ移動　　　　　　　　　 閉じる　 2011.10.29 県央フレアイングロードをポタリングする 走行距離； 　荒川サイクリングロードから県央フレアイングロード　３５ｋｍ　；走行時間　２時間２０分 カメラ； 　ＲＩＣＯＨ　ＧＲ−Ｄ�V　２８ｍｍ　Ｆ１．９ 　（画像添付時に約３０％程度に圧縮） 本日の自転車 　ＦＥＬＴ　Ｆ−８５ 　秋もたけなわ。 　さいたま市辺りでは、残暑もまだまだ厳しい状況だけれど、朝夕はもう大分涼しくなってきた。 　暑い夏を過ごしたからこそ実りの秋がある訳だが、生り物の収穫のみではなく、愛でる草花の世界でもこの時期は春とは違った喜びがある。 上尾 丸山公園のガーベラ畑 　荒川サイクリングロードに吹く風も、熱暑を込めた濃厚なものから、最近では心持ち、スッと軽ろやいだ感じがする。 　そうした涼やかな風に誘われて、ふらっとポタリングへ出た。この時期の定番、上尾の丸山公園が目的地だ。いや、実はその手前の橋の傍にある定食屋さんが真の目的地。のんびりと川風に吹かれながら気分良く走っていって、野菜炒めでも食べようか、と考えたのだった。 高密度に咲誇るガーベラ 　食堂というのは、以前紹介した「川岸屋」さんのことで、ここは荒川サイクリングロードから分岐して上尾、桶川、鴻巣とほぼＪＲ高崎線に沿って続く「県央ふれあいんぐロード」の始まりに位置している。 　喫茶店じゃなくてただの町の定食屋さんなのだが、荒川に掛かる橋の袂にある店が幸いしてか、いつも多くの自転車乗り達が立ち寄っている。 　だからという訳ではないが、客がまた客を呼んで、昼時前後や夕方などは大変な盛況という状態。店の前の駐輪バーには、多くのロードが掛けられている。 　このコースを走るたびに毎回立ち寄るわけではないが、この店の素朴な雰囲気が好きで、食事時にこのあたりを走る場合には、つい誘い込まれてしまうのだった。 ＜　上尾　　　丸山公園のコスモス　＞ 　そうすでに「散歩のページ」などで複数回、ご紹介済みの「丸山公園」は、広大な都市公園だ。 　上尾市の郊外、荒川の河川敷からもほど近い位置にあって、整備も大変行き届いている気持ちのよい場所だ。季節の花が素晴らしく、桜、薔薇、菖蒲、紫陽花と春先から初夏にかけては気を緩める間もなく、次々に可憐な花が咲く。 　夏の間は花は無くて少しさみしいく過ごすのだが、その代わり夏の日差しに負けずに生茂る広葉樹林が素晴らしい。 　残暑がやっと落ち着く頃、今度は一面にキバナコスモスが咲き始める。そしてその黄色の群れを覆うように、今度は秋の主役のコスモスが咲き始めるのだった。 　公園には森があり、大きな池があり、いくつかの広場やアスレチックや庭園があるのだが、その公園の横手に丘が広がっている。上尾の天文台がある小高い丘で、そこと公園の端の斜面の部分はキャンプ場になっている。 　キャンプ場側から散歩してもよいし、公園の大宮側の入口から入ってもよいのだが、荒川側から水門の脇を通って公園へ行くと、その目の前に素晴らしいコスモス畑が広がる。圧巻といってもいいこの景色が、いつ見ても素敵で、私は、荒川側から公園へ入るのを楽しみにしている。 　何といっても、視界いっぱいに様々な色の競演が広がる様は、こころに響く。 　日差しはまだまだ眩しいし暑い日もあるのだが、とうとう秋が来たのだなと、ここに立つとしみじみと思うのだ。 　丁度同じ時期に、鴨川沿いでもコスモスが盛んに咲くのだが、ここのスケールから比べると、やはりその広さが違う。 　当然、人手が掛かっているからこそ、毎年きれいに咲くわけだが、こじんまりとしているせいか、それらの場所では、自然を感じる事ができる。 　咲く花を眺めていると、確かに丸山公園でも自然を感じるのだが、ここは規模の小さな場所とは違った華やぎに満ちていて、一味違った楽しさが溢れてくるのだ。解放感や爽快感といったら良いのか、このスケールに面して感じられる言葉がうまく見つからないのだが・・・ 　コスモスはなにより大好きな花で、私の中では矢車草とかたを並べる。 　だから、咲いているのを見ると、それがどんなに小さな群れでも、立ち止まって見つめてしまう。いい年になったオヤジなのだが、他愛なく、すっかりと見とれてしまうのだった。 　花の姿の向こう側に何かを見ている、という訳ではない。思い出も人影もそこには立ち現れないのだが、それでも無心で花の様子に見入ってしまう。 　純粋に楽しんでいるという事なのだろうが、実は花に見とれている最中は愉しみも感じていない。見とれていて、ふと我に返って視線を外して、そこでやっと美しいいとか、美しいものが見られた喜びとか、走した楽しさがわきあがってくるのだった。 　だから、私の反応には、ほんの少しのタイムラグがある。老化によるものなのか、どうか。実はちょっと判断が付かずにいるのだった。