水際近くでは盛んにオオヨシキリが高く短く鳴いている。カッコウ(オオヨシキリに托卵する)が来なければよいのだが・・。厳しい自然を生き抜くための知恵なのだろうが、托卵の習性を知ってからというもの、私はカッコウがすっかり嫌いになってしまった。
その奥の林ではキビタキも鳴いていた。後でセンターの自然学習指導員の方と話したら、今の時期は、初めにオスが渡って来て縄張りを確保し、その後メスが来るのだそうだ。綺麗な鳴き声からは想像できない「男の苦労」が、渡り鳥であるキビタキの世界にもあったようだ。
湿地帯の木道から沢のたまり(小さな池)を覗くと、そこには稚魚の群れが泳いでいた。ハヤだろうと思うが、稚魚しか見かけることはできなかった。成魚もいるのだろうが、不用意に人に近づかないのかも知れない。 |