ブレーキ・レバーは、STIシステム(Shimano Total Integrate System)のマルチ・レバーが付いていて、ブレーキ操作だけでなく、シフトチェンジの操作も同じレバーで行う仕組みになっている。レバーの反応は悪くはないので、このレバーを交換するつもりはない。ブレーキだけでなくシフターも兼ねたこのタイプのレバーは、実に精密な制御機構を持っている。このため、値段となると高額な部類のパーツになる。自転車の総体価格に占めるコンポーネント・パーツ類の割合は大きなものだが、その中でもかなりのウエイトを占める部位といえよう。価格表を見ると、私などの感覚からしてみれば目が点になってしまう性質の代物だ。
交換となると大変なコスト及び労力が必要になるので、今回、交換するといっているのはレバー周りではない。今回の試みは「シュー」や「キャリパー」などの、ブレーキ本体に対しての話になる。
「GTR シリーズ4」を購入して最初にコストを掛けて組み替える部品はなんだろうと考えると、リム(組み立て済みホイール)一式か、このプレーキ・キャリパーか、といった所だろう。リム一式の交換は走行性能に響いてくる。回転系の部品なので、交換すれば確かに「走りの質」は変わり、快適性は増すだろう。
しかし、私自身はレースを目標にする訳ではないから、そこを睨んでの交換は緊急性も必要性も共に薄いといえる。だが、ブレーキは制動性能を大きく左右し、安全な走行に直決しているパーツであり疎かには出来まい。
グレードアップを図りたいという気持ちはともかく、掛けるコストの優先順位はこのパーツが最も高いものだろう。
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