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2006.10.28
奥武蔵・秩父、日向山から丸山・金昌寺

アクセス;
 アクセス;西武秩父線―芦ヶ久保(あしがくぼ)駅
 主なピーク;日向(ひなた)山 (627m)、丸山(960m)、県民の森(880m)

 道の駅〜源寿院〜日向山(1.2H)〜丸山林道(野外活動センター手前(1H)〜高篠鉱泉分岐(1.1H)
 〜県民の森〜金昌寺(きんしょうじ;2.1H)    計 5時間40分+秩父徘徊35分

芦ヶ久保 果樹公園から日向山   17枚
丸山から県民の森、秩父 金昌寺 16枚


カメラ;
 PENTAX Ist−D

レンズ;
 PENTAX A35 F2.8
 TAMRON SP90 AFマクロ F2.8

サブカメラ;
  RICOH GR−D

  (画像添付時に圧縮 25%程度)

一脚;
 ベルボン  ウルトラスティック50  利用


 ワンゲル部の低山ハイクの企画。今回の企画者は私なので、普段のフィールドの奥武蔵へ出かけることにした。

 紅葉を期待しつつ「静かな山をのんびり楽しもう」という趣向だ。状況にもよるが、秩父へ抜ける下山ルートもとれ、そうすれば温泉や蕎麦を楽しむことも可能だ。

登りはじめで咲いていたキバナコスモス
果樹公園、日向山のスライドショーを表示
<果樹公園、日向山のスライドショー>

<果樹公園、日向山のスライドショー スライドショー>を起動
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二子山を望む 風の道 イチゲ

 「芦ヶ久保(あしがくぼ);道の駅」から、果樹公園村を抜けて「日向山(ひなたやま;627m)」へ抜けるルートが一般的なハイキングコースで、そのコース取りならファミリーでも楽しめることが紹介されている。

 道の駅から眼前に広がる山の南斜面にいくつもの果樹園が斜面に重なっている「果樹公園」を登っていって、その一番上に位置する「木の子茶屋(ねのこちゃや)」まで来たら、「日向山」山頂はすぐだ。脇にある大きな駐車場から山頂を取り巻くように広がっているのが「風のみち」や「山の花道」で、整備が行き届いていて誰もが季節の花を楽しめる場所だ。

 私達はそのメインコースではなく、取り付き近くにある「源寿院」から果樹公園の裏を抜けて「琴平神社」へ至り、この脇から「日向山」へ登るちょっとハードなコースを採ってみた。歩行距離はさほど増えないが、通常コースよりプラス40分ほどの時間が掛かる。

 「源寿院」の大きな仏像の脇を抜けて、藪の細道をたどって一旦沢まで降り、そこからまた登り返す、変化のあるハイキングコースで、標識によれば「風の道」と名付けられている。

キツネノノアザミ 秩父の主峰 武甲山
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お堂に続く
広葉樹林(ミズナラ)

 沢を過ぎてしばらくの間、広葉樹林の中を折り返してどんどん高度を上げていくと、不意に「琴平神社」の前の車道に出た。

 神社からは車道沿いに坂を上ることも出来るが、参道の急な階段を登った上にある小さなお堂の脇から、野鳥のさえずる雰囲気のあるハイキング道がまた始まるので、舗装路ではなくそこを行くことにした。

 ちょっときつい木枠の階段(かなりの段数があった)を何度か登って行った先で小高い梅林に出るが、それを抜ければ展望のよい「日向山」の山頂となる。

広葉樹林帯 日向山より二子山を望
日向山頂より吾野の町並みを望む

日向山頂
日向山頂の紅葉
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日向山頂の紅葉

 山頂を取り巻くように整備されているのは「山の花道」と名づけられた遊歩道だ。私達はあえてハードに未舗装路を選んで長い時間を掛けて登ってきたが、ここまでのアクセスは道の駅からそのまま車で来られる。広い駐車場もあるので安心で、季節にはカタクリやアズマイチゲなどが咲き、その様子が手軽に見られるので有名な場所だ。

 花期も終わりなので花が無いことを予想した上で、紅葉を期待していたのだが、紅葉には少し時期が早かったようだ。

 山頂からすこし降りた下草の生えた斜面にはスケッチを楽しむ何組かの人達がいたりして、なかなか静かで寛げる場所だった。

 駐車場の北側の丘を越えた斜面で、紅葉の木々が眺められる小さな東屋をみつけた。私たちは、そこで昼食をとることにした。
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山頂の「山の道」 丸山への道
<金昌寺への路 スライドショー>を起動

木の子茶屋脇の駐車場より丸山林道を進む。一旦、沢筋(丸山から日向山の後ろに流れる)まで降り、また登り返す。

 昼食で元気を取り戻したので、はじめの目的の「丸山」を目指すことにした。

 下山コースの企画はいくつかある。

 「大野峠」から芦ヶ久保への路、果樹公園へ戻る路(ほぼピストン状態)、そして「丸山」へ向かう途中から秩父を目指し「金昌寺」へ下る路、の3つのコースだ。

 昼食の間にコース取りやその他を段取り、最終的には「金昌寺(きんしょうじ)」へ降るコースに決定した。そして、秩父でそばを楽しむという最終目標も忘れずに設定した。(この楽しみが目の前にぶら下がらないと、もうひとつ、踏ん張りが利かない。)

丸山林道の渓流を渡る 野外活動センターへの分岐(この後、迷う)
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 山の花道の「木の子茶屋」脇からは、車道沿いに進まずに、「丸山林道」沿いに、林の中の細い道を進むことにした。沢(最初の沢の上流)まで降りて、また登り返す少し厳しい道だ。

 車道を進めばあっという間だが、それでは面白くない。

 しばらく変化を楽しみつつ林を抜けて車道へ出た。そこから車道沿いに進むべきところをミスコース(道を横切って直進)し、「野外活動センター」への道をとってしまった。道が別荘地の裏手になって、そこで気が付いて横切ってしまった道まで戻ったが、この道に沿ってしばらく進まなければならなかったのだ。

 でも、車道を歩くのは嫌なので、藪こぎ(本来の道ではないところを進む)をして杉の植林斜面をトラバースした。
― 後に、このミスコースと藪こぎはワンゲル部始まって以来の(しかも低山での)遭難アドベンチャーとして口の悪いメンバーから呼ばれるに違いない。 ―

美しい苔 丸山への広い登山道(ナラのプロムナード)

 斜面を漕ぎ分けつつ下に見える車道を見失わないようにしていたが、車道にいた(きのこ狩をしていたのだろうか)地元の人が「熊出現!」と思ったらしく、私たちが無事道にでてみると、何事かと数人で見上げていた。照れくさかったので大げさに地図を広げていると、その人たちが「丸山」がまだ時間が掛かり日暮れる可能性があることを注意してくれた。

 一旦出た車道をしばらく行って、無事に本来の登山道へ戻ることが出来た。

 杉林を40分ほど登ると768mの無名のピークで、まるで高尾山のような広い尾根筋に出た。これが長い直線で、一部きつい登りもあって結構消耗した。

黙々と登る 丸山への分岐
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ミズナラ 紅葉にはまだ少し早い ミヤマハコベ? イチゲ?

 「高篠鉱泉分岐」から「丸山」へは登らずに「県民の森展示館(880m)」へ向かい、そこから折り返して秩父四番札所の「金昌寺」へ向かった。(ちなみに、この分岐から丸山へ登るには、一旦車道のトンネルまで降りてまた登り返さなければならない)

 「県民の森」から目的地の「金昌寺」までは、コースマップで2時間少しだが、なだらかな斜面を下る尾根筋で、広葉樹林が楽しめる比較的楽な行程だ。県民の森で少し休憩し、金昌寺からのバス時間を確認した。

 森の横を一時間ほど進むと、里の音(なにかの祭りのような太鼓の音)が遠く聞こえはじめた。さらに進むと、ずっと尾根筋(途中、両側が深い谷状の場所がある)を通ってきたがのだが、途中から道が沢のようになりはじめた。事実、どこからか湧いた水がこの道に沿って流れている。

アザミ 広葉樹林帯
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苔 ヒトリシズカ

 沢も渡り、深かった森も明るい気配に変わったりして、コース的にはもうじき下界だということを示しているのだが、里の音はするものの、なかなか目指す「金昌寺」は現れず、すこしあせった。寺のすぐ手前が深い森になっていて、そこで日没となり、低山ハイクとしてはちょっときわどい状況であった。

 日暮れて着いた、「金昌寺(秩父 四番札所)」。まざまな表情の石仏があったが、撮っている間にどんどん暗くなって、すぐに表情が分からない状態になってしまった。(画像は、夕暮れの感じを出したくてストロボを発光していない。ただし、石仏の表情がつぶれたため画像自体の明度をすこし補正している。)

金昌寺の石仏(秩父四番札所) 金昌寺
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<本日の旨いもの>

 なんとか目標のバス(5時20分)にも乗れて、秩父の市街へ向かうことができた。

 お花畑駅近くの有名なそば屋(武蔵屋)に寄った。

名店、武蔵屋 七味

 この店は大変な人気で、普段は行列ができて店に入るのさえ難しいらしい。

 バスの中で、「確かこの近くに美味しい蕎麦屋があったはずだ」と下山後の興奮もあって少し声高に話していたら、「美味しい蕎麦屋なら、ここでだよ」と傍に乗っていた人に教えてもらい、急いでバスを降りたのだった。

 親切に助けられて、下山後の反省会も無事終えるとこができた。

間違われたオーダー(注文したのは「秩父ビール」)、そば発泡酒が来た 鴨南蛮
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地酒 天麩羅そば

 おいしい、蕎麦や天麩羅(舞茸の絶品)、それに地酒を楽しんだ。蕎麦は、季節には必ず食べたくなる「鴨せいろ」にしたが、これが実に絶品だった。

 疲れた体と頭にお酒が利いたためでも無かろうが、行程の最後にまた一波乱が待っていた。店を出た後、「西武秩父駅」を見失い、30分以上秩父の街中を彷徨い歩いたのは、楽しいおまけだ。

 店員さんの話では10分もあれば駅にいけるとのことだったのだが・・・。
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