東吾野(ひがしあがの)駅から「天覚山(てんかく)」へ向かうには、前回の下山路の<尾根コース>と、もうひとつ <沢コース>がある。
今回は天覚山を反対側から(前回の下山側から)登るため、下山路としても急なザレ場できつかった<尾根コース>を登るのは止めて、花が咲ていることを期待して<沢コース>を登ることにした。
最初は低木の間を登っていくので楽な感じがしていた。谷に沿ってウグイスが鳴いて渡るのを楽しみ、「スミレ」などを写しながら登っていたのだ。しかし、稜線との中間くらいにある鉄塔を過ぎると、にわかに道が険しくなって来た。沢沿いにきつく登っていき、最後は尾根へ出るための急登が待っていたのだった。
だが、その沢沿いの登り道には「シャガ」が咲き誇っていた。場所によっては群落といってもよいほどの密集状態だ。
見事な状態だが、あまり派手に咲いている(暗い沢に純白の花が浮かぶ)ので、稜線に出る頃には慣れてしまった。
|