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2008.02.17
雨水に咲く梅 (03.02 追記 啓蟄は間近) |
アクセス;
さいたま市中央区;
カメラ;
PENTAX K10D
レンズ;
PENTAX DA50−200mm F4−5.6 ED
PENTAX DFA100mm F2.8 マクロ
三脚;
K10D:カメラの手ぶれ補正にて、三脚は不使用
(画像添付時に約70%程度に圧縮)
「立春」が過ぎたと思ったら、もう季節(旧暦の「二十四節句」)は「雨水」になってしまった。
心なしか、春めいて来て、なんだか先日の積雪が夢のようだ。
(03.02 追記 「啓蟄」は間近)
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DA50−200mm F4−5.6 ED 1/160 f4.0
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立春に続いてになるが、またしても「大宮第二公園」へ行ってみた。
( 2008.01.27 「♪ 梅は咲いたか、桜は・・・」、
2008.02.10 「立春に香る」 )
先週の3連休での積雪がまるで嘘であったような、暖かな日曜日。大宮公園の梅の様子が気になって、また、やって来てしまった。
今回は、買出しのついでだ。だからアクセスは車であり、前回のような遠目の散歩ではない。途中でスーパーに寄って、いくつかの「お菓子」を買い込んだ。ちょっとしたお花見気分を楽しもうという趣向だ。
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園内の梅林では、前回よりも確実に咲いている種類が増えているが、まだ、蕾みのままの株が大半だった。前回と同じ種類を写真に撮ってもつまらないので、今回はなるべく別の種類を収めてみた。
確かめてみると、すでに、前回写した早咲きの花は、何本かが色がくすんでいたり痛み始めていたりする。桜同様に、花の寿命(見頃)は短いようだ。
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「月の桂」という種類の株を見つけた。
普通の白梅が咲くのか、それとも咲き始めが「花香実(はなかみ)」のように淡い紅色で日が過ぎるにつれて白色の花弁となっていくのかは判らないが、つぼみの色は美しい浅黄色だ。この蕾みが開くところを是非見たいものだ。
きっと、蕾みを写した事で満足してしまうような気がする。
しばらく忘れているうちに花は短い盛りを過ぎて、はっと気付いた(運よく気に掛かっていた存在を思い出した)時はすでに遅い、といった、「いつもの状況」になりそうだ。よくよく、覚えておかなければ・・・。
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月の桂
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「花香実」。 素敵な名前だが、「はなこうみ」ではなく「はなかみ」と読むらしい。
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鹿児島紅
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鹿児島紅
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紅牡丹
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「雨前(うぜん)のお茶」というのが、中国茶にある。
「雨前龍井(ゆぃちぇん るぉんちん)」という種類だが、緑茶として名高い「龍井茶(ろんじんちゃ)」の中でも、さらに希少となる超高級品だ。春一番の早春茶だが、「立春」から「雨水」の節句の間に収穫された茶葉を指す「雨水前」を意味する言葉だ。(中国は旧暦なので、実際の雨前は4月の初旬)
季節を先取りして爽やかな春一番の香りを愉しもう、という事で、通人の間ではもてはやされるものらしい。値段が想像をはるかに超えるので、私には高嶺の花であり、多分、ずっと縁が無いものと思うが、季節の予感を楽しむそうした心は良く分かる。
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「雨水(うすい)」から次の「啓蟄(けいちつ)」までの間は一息つけるが、その後は瞬く間に<春>が駆け足でやってくる。
旧暦との差はあるが、今週は大分暖かな日が続いた。
ちょっとレンタルビデオ屋さんへ行くついでに畦を見やると、早春の三点セットが盛んに咲き始めていた。家に戻ってカメラを持ち出し、早速撮ってみた。
毎年写しているのでもう馴染みのものだが、ナズナ、ホトケノザ、オオイヌノフグリ、だ。ホトケノザは早くから咲き始めるが、オオイヌノフグリは気温が一定の暖かさにならないと開花しない。
春、本番はもう間近なようだ。
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<03.02 追記 啓蟄は間近>
さて、強風吹きすさぶ日から一転して、今週は暖かな週末になった。
もう暦は弥生の春だ。これからは駆け足で「花の春」が来る。
今週の5日(水曜日)は「啓蟄」で、冬篭りの虫たちもそろそろ目覚める頃合いだ。春先の山際に咲く「マンサク」の花を見かけた。公園内なので、本来の姿のままではないが、里に近い山などでは「まず、さく」ものでその呼び名がある。
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早春の梅もそろそろ終わり、遅咲きの株にバトンを渡す時期だ。丁度、両方が咲いているのが今週あたりと思い、またしても「第二公園」へやってきたのだった。
他に行くところがないのか、とも思うがお手軽なので仕方が無い。そこでは、遅咲きの白加賀が、大分盛んに咲いていた。
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「見驚(けんきょう)」は八重咲きだが、似た色合いの花弁を持っている「豊後(ぶんご)」も、今が盛んだ。白梅には遅咲きの種が多いが、これからはこれらの花が見頃になる。
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こちらは、「藤牡丹枝垂(ふじぼたん しだれ)」。
枝垂れ梅は地面に近く枝が下がっているので写真には撮りやすい。空が背景にならないので、白く飛んでしまう心配が要らないためだ。青空であれば良いが、曇りなどでは野梅の仲間のように高く枝を伸ばして咲かれてしまうと、ちょっと写真には撮りにくい。
光を透かして咲いているのでまるで花弁が輝いているようだ。
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いや、危ないところだった。
梅林の一番奥にある数種類の枝垂梅を写し、その横にある紅梅(鹿児島紅、大盃、紅千鳥、蘇芳梅など)を撮ったら安心し、さて帰ろうと、梅林を後にした。
「香りロード」という遊歩道へ続くほうの出口から出ようと、出口へ向かっていたら、その横にある一際白く咲く株が気になった。近寄って名前が書かれた杉板を見た。
その木は「月の桂」だった。
前回、この「月の桂」という種類の株を見つけ、蕾みを写して再会を約したのだった。・・・私はその事を完全に、覚えておかねばと強く思ったことまでも、すっかりと忘れていた。 我ながら、言葉が出ない・・・。
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