紫外線対策を充分にして、出発だ。
出掛けてすぐにドラッグストアでおやつを購入した。店の前にいると、頭上の電線が大きく揺れている。路肩に何台かの車が止まったので、なにかの事件が発生したかと思った。そうしている間にも大きな揺れは続き、変な眩暈がしてきた。自分が急な病気になってしまったかと思ったが、しばらくすると烈しい眩暈は収まった。
後に、「中越地震」と言われるものがこのとき発生していたのだった。 浅はかにも、外出から戻ってテレビを見るまで、あれほどひどいことになっているとはまったく知らなかった。
さて、サイクリングロードに沿って進んで、川越への分岐になる「開平橋(かいへいばし)」のあたりまで来ると、その先の道はぐっと河岸に近くなる。 河川敷のすぐ脇にある上尾の清掃工場を過ぎたあたりでは、道脇がもうすぐに荒川の河岸になる。
試みに、河岸を見てみたら、やはり台風の影響はすごく、増水してとてつもなく広くなった荒川の姿がそこにあった。
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