そうして川筋をひたすらに進むと、やがて荒川は広大な川幅に変わって、ついには東京湾へ注ぎこむ。
今回の目的地、東京湾岸の「葛西(かさい)臨海公園」は、その名前の通り海に面しているのだが、同時に公園の横手は荒川の河口域になっている。
走って来た荒川の左岸をそのまま直進していくと河口の手前で道が尽きる。このため、臨海公園へ向かうには、河口際の少し手前の橋を渡らなければならない。対岸地域へ行くには東京湾岸道路である国道357号線が通る「荒川河口橋(あらかわかこうきょう)」へ至る前に「葛西橋」や「清砂大橋」のどれかを渡る必要がある。そうしないと荒川河口大橋の手前で走ってきた道が中州状になって、そこで尽きてしまうのだ。
(このため、対岸へ行くことを考えた場合には、もう少し手前の葛西橋あたりで川岸から橋に上って対岸へ渡る必要がある。)
今回は、いったん河口まで行き着いたら、さらにそこから「葛西橋」へ戻って、葛西橋通りに沿って道を西へ進むコースを取る。
「葛西橋通り」は少し交通量の多いので、通りと平行した両側の脇道をすすんでも構わない。やがて鬱蒼とした木立が進行方向に見え始める。大きな都市公園として整備されている「木場公園」の森だ。そして、その公園を横切って越えた先が、深川の街となる。
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