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2009.11.20
メンテナンス・交換 ペダル

カメラ;
 PENTAX K10−D
 RICOH CAPLIO GX−100 24−72mm F2.4

レンズ
 PENTAX FA50mm F1.7


三脚
 カメラの手振れ補正による

 (画像添付時に約30%程度に圧縮)



 GTR シリーズ4(2009.11.15 「いざ、ロードへ(自転車に乗ってU)」) にはレーシング用のトウ・クリップが付いた薄型・軽量のオリジナル・ペダルが付属する。

 今回の作業は、このペダルを交換する。

GTRシリーズ4

2010シーズンモデル GTRシリーズ4 LTD  RITEWAY カタログ・ページより転載 (2009.11 メーカー許諾済み)
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<ペダル>

 このロード自転車は<入門用クラス>に位置付けられている。そのためペダルは別売ではなく、レーシング・タイプの軽量なデザインのものが付属している。

 細身で小さく、好ましい形状で、これなら使い勝手が良さそうだ。付属していたペダルはクリート(ビンディング)シューズの対応品では無いが、レーシング・ペダル様の薄手の形状で、大胆に肉抜きされて軽量化が図られている。オーソドックスな樹脂製のトゥー・クリップが着いている。

 これで、母指球の位置がペダルのセンター(クランクの軸中心)に決まって、効率の良い踏み込み動作ができる。脚力がダイレクトにギヤへ伝達できるはずだ。また踏む動作だけではなく、足の引き上げ動作による回転の補助が可能になる。

ペダル(レーシングペダル) レーシング用の小型ペダルが付く。

薄型で軽量のもの。


トゥー・クリップはプラスチック製。
ハーネスはナイロンテープ。

 それらの効果がペダリングを助ける形となり、より楽に踏めることだろう。

 現状は、メーカーがアセンブルした既存ペダルを外してSHIMANOのMTB用SPDペダル(両面ビンディングのタイプ)「PD−M520」を着けている。

 オリジナルのペダルはクリップ付きのものだ。クリップ部分にはナイロン紐のハーネスが着いていて、これで爪先と母子球の部分までをペダルに固定する仕組みになっている。

 私はこの紐での固定という「やり方」に恐れをなした。なんだか、締め込まなければ効果が無く、そうすると実は外れずらくて危険、という二律背反があり、私にはこのペダルの利用自体がハードルが高そうな気がした。そのためもあって、スキーで慣れているビンディングの方が安全性が高いのでは、と思ったために交換するとこにしたのだった。

 オリジナルと新たなビンディング、どちらのペダルを使うにしても、ペダルそのものは15mmのレンチで簡単にクランクから脱着が出来る。そのために、新たなペダルを購入しても手持ちの二台の自転車間で、状況に応じた交換が出来るわけだ。だから、決して無駄にはならないだろう。
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<ビンディング・ペダルを試みる>

 SHIMANO社製のペダルは、ビンディング対応のシリーズ製品になっている。

 ロード用のSPD−SLシステムと、SPDシステムの2系統。多くのラインナップが用意されている。

 私の持っているシューズはSPD対応のものだが、かなり古い製品だ。ずっとビンディング仕様のペダルを着けていなかったので、当然の事ながら、シューズ側にもずっとクリート(接合用の金具)を着けていなかった。今回、ビンディング・ペダルの設置に合わせて、その古い専用シューズにクリートを着けてみた。

 ビンディングでのペダル・システムでは、靴底に金具を設置する。すると、この金具がペダルと接合する仕組みで、スキーのビンディング・システムが開発の元になっている。スキーのビンディングといえばスラロームの王者アルベルト・トンバの愛用していた「Look(ルック)」が老舗だが、自転車のペダル・システムも同社が開発したものだ。

 同社はスキーの競技モデルのビンディングを多く手がけるが、自転車のペダルに関しても豊富に開発を進めている。ビンディング機構における同社の信頼性は、先ほど開幕されたスキー・ワールドカップでも明らかだ。後ろから撮られた選手映像をみれば、ルックのビンディングが数多く採用されていることが、一目で判ることと思う。(私がスキーで愛用していたのはMARKER社製)

ペダル(SHIMANO SPD) フラットペダルのようにみえるが、
実は仕掛けがある。
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 このペダル(PD−M520)は実はMTB用で、上下の両面がビンディング金具になっている。そのため、ペダルの上下面を意識して回転させる必要が無い。どちらのビンディングでも接合が出来るので、走り始めに足元に気を取られずに済む仕組みだ。

 折角の両面仕様なのだが、その片面に写真のプレートをつける事にした。夜間乗車時の安全を確保するための反射プレートなのだが、実はこれがフラットペダルとしても利用できる優れものだ。プレートはABS樹脂で出来ていて思いのほか強度がある。肉抜きして軽量化されていて、しかも上面には滑り止めの小突起が付いている。

 このプレートのビンディングへの圧調整だが、プレートの開放圧は最小に設定する。シューズと違ってプレートが脚に力を入れたらズレてしまった、とい状態では危険極まりない。だから「少しの力では外れない、という状態にすべし」と取説にある。

ペダル(SHIMANO SPD) 反射プレートを装着
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<SPDシューズ (クリートの接合)>

 私が長年利用していたSPDペダル専用シューズは、底面はゴムで覆われていた。中央、土踏まずの前側の一部に手当てがされていて、そのソールのゴムの一部をペンチで挟んで強く引くと、ゴムの一部が剥がれる仕掛けになっていた。

 そのゴムを引き剥がすとプラスチックのベース・プレート(靴の構成材)が出て来て、レールのように二列に並んだ縦長の穴が現れ、この部分がネジ留め用のアクセス部になる仕組みだった。


 写真はSHIMANOのSPDシステムのクリート金具。

 一緒に写っている4個のねじ穴が開いている妙な形状のプレートが靴底の内側に設定するもので、靴に付属していた。全体の装着方法としては、金具を外側・靴底に設定してボルトで固着するものだ。5mmのアーレンキー(六角レンチ)で、強力に締め込んで金具と靴を固着させる。

 金具を装着するにはコツがある。

 靴側の二列の穴は縦長で、かなりの範囲で調整が出来る。また、金具自体もネジの留め金は分割パーツになっていて、クリート金具は独立して横に振ることが出来る。このため、前後左右の微調整が出来る結果になるが、母指球の位置にペダル上のクランク軸が来るように設定する。こうする事で無駄無くダイレクトに脚力がペダルへ繋げるようになる。

ペダル(SHIMANO SPD) クリート ペダル(SHIMANO SPD) シューズに装着

 ペダル側にも調整機構がある。スキーのビンディングと同じく、開放圧をきちんと設定する必要があるのだ。目盛りのついた回転軸があって、そこをドライバーを利用して回して圧を調整する。

 スキーの場合、体重・身長によっての適正基準値があって、その上で自分の技術レベルでビンディング金具の前後圧をそれぞれ設定した。技術レベルを加味するのは、開放し易くしようとして基準値などの弱いレベルにしておいて滑るとギャップで外れたりして、かえって危険なことになるからだ。自転車の場合はどうなのだろう。スキーのウェーデルンのような動作はペダリングの中では無いし、「こぶ斜面」も自転車で走る舞台には登場しないだろう。目安としては坂道の登りをいつも通りダンシングしてみて、外れなければ適正な圧値と考えれば大丈夫だろう。

 だから、スキーと違って開放圧を最大近くにしておいてもいいのではないだろうか。
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 自転車そのものは、最新の技術を集めた走るための構造を保持しているが、その原動力を担う部分がいかにも貧弱だとはいえまいか。

 「加齢」をキーワードに各部に故障が出始めているきわめてポンコツなエンジンを積んでいるからだ。

 そうした、ただでさえ貧弱な脚力なのだから、しっかりと調整して効率よく伝達したいものだと思う。

年代物の(SHIMANO SPD)シューズ  年代物の(SHIMANO SPD)シューズ 

2009.12.30 追記

 先日、思うところあっていくつかの手当てをした。

 15年来(いや、多分,もっとさかのぼるかもしれない)の古株には、引退願ってニュー・フェースに登場願ったのだった。
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今は目にすっることの無いSHIMANOのマーク

 今では目にする事のない、SHIMANOのマーク。

 私のシューズは年代もので、すでに15年は経っているだろうか。今ではこうした編みこみのシューズ自体が珍しい。このシューズは、ソールがアウトドア仕様なので、ロード用では無いのだが、形状はスリムでロード用のような感じのするものだ。経年劣化のためだろう。ソールのプレートは少し柔らかくなっている。
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LAKEのSPD対応シューズ LAKEのSPD対応シューズ(ソール面)

 SPALDINGのクロスバイクを買って初めて目に留まってからだから、もう10年以上も前だろうか。

 先日、北浦和にある、長年気になっていたロードバイクの店へ寄ってみた。ロード乗りではない自分が立ち寄ってみるには、ちょっと敷居が高く、ずっと横目で見ながら素通りしていた店だった。

 今回はやっと、私も一人前にロード車に乗っているので、高い敷居を踏みしめて店に入ってみた。いや、もっと早く訪れていれば良かったと今では後悔している。

 店の親父さんは気さくな人で、すっかり打ち解けてしまった。そこでいろいろと相談話をしていて、ふと店の入り口を見ると、シューズの箱が並んでいた。見ていたら「年末なので安くしとくよ」という話で、大分割り引いてもらって10数年振りでシューズを購入したという訳だ。

 買い込んだのは、LAKE(レイク:アメリカの自転車シューズ・ブランド)のSPD仕様のシューズだ。

 硬いソールで、充分な剛性があって踏み込みが良さそうだ。トレッキング・シューズのような粋なデザインがされていてアッパーは皮とのコンビになっている。全面が皮ではないので、通気性が確保されている。シューズのつま先部分とヒール・カップの部分はラバー・シートで強化されている。ソールやベロ部分にはループ状のリボンが付いていて、履くときの引きしろになる。気の利いた便利なつくりになっている。

 よく考え抜いたデザインが施された製品で、実にお買い得なものたった。
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入門用SHIMANO SPD−SLシューズ SHIMANO SPD−SLシューズ

 SPDシステムと並んでさらにもうひとつ、ツーリング時の助っ人として、さらにペダルとの固着を強めたモデルがSHIMANOには存在する。

 SPD−SLの規格シリーズだ。この仕様のシューズは全くのロード車専用シューズといった規格で、歩行に関しては一切考えられていない。

 ソールはナイロン製でツルツルの状態。よく滑るので、これで歩くと危険ですらある。皆、このロード・シューズでどうやって歩いているのだろうかと不思議に思う。別売でクリートに被せるゴムのカバーもあるが、これはすぐに外れてしまいそうな簡単な構造(ただ被せるだけ)で値段の割には心もとない製品だ。ただのゴムのカバーなのに驚くほど高価なものだ。

 製品が目指す機能性は理解できるが、ソール面がツルツルである必要性となると、その理由が判らない。歩行や停止といった行動を考えた形状があってもいい様に思うのだが、その辺りはどうなのだろう。

 そうは言うものの、このロード専用シューズのシリーズ入門クラスでは、SPDシリーズのペダル製品との互換仕様が施されている製品が用意されている。クリート・アクセス用のネジ穴がSPD−SL用の3箇所の物と、中央部に並ぶ2穴のSPD用の、その両方が空いているモデルが存在しているのだ。

 SPDとSPD−SLのどちらの接合仕様も選べるし、使用中に切り替えて使うことが出来るコンセプトのシューズなのだ。付け替えるには4mmのアーレンキーでクリートを留めてあるボルトを回すだけで良いのだから、実に手間が無い。
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SHIMANO SPD−SLシューズ用のクリート SHIMANO SPD−SLシューズ

 SPD−SLは、SPDシューズ用のクリートとはまるで形状が違う。

 先に書いたように歩行行為を一切考えていないので、これは実に歩き辛い。爪先立ちでチョコチョコと歩くか、子供のころに遊んだペンギン歩きをするしかないので、トイレに寄るほどの僅かの歩行でさえも難しく、通常どおりの歩行はほぼ無理といえよう。

 しかし、そうした歩行性を犠牲にした大型プレートでの固着となる分、そのペダルへの固定力はSPDに比べて圧倒的だろう。そうした犠牲を払ってでも獲得したい固着性能があり、大きな力として見返りがあるものだ、というところに実践を積んだ多くのロード・バイカーが利用する所以があるのだろう。
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 SPD−SL用のクリートはSPDシリーズ用とは形状が違うが、当然ながら受け側のペダルに用意されるビンディング機構も異なる。

 歩行という必要性がある行程に対しての準備として、SPD−SLからSPDペダルへの交換が必要となる。15mmのペダル・レンチか、6mmのアーレン・キーでペダル本体は簡単にクランクからの取り外しが出来る。そうは言っても、いざ交換となると少し面倒な作業だ。

 調べてみたらSPD−SL仕様のロードシューズにSPDクリートを固着させ、しかも歩行を可能とするアタッチメントがSHIMANOから販売されていた。どの店にも扱いが無かったが、先の北浦和の店には置いてあるのを発見して、先日購入する事にした。

SHIMANO SPD−SLシューズ用のクリート SHIMANO SPD−SLシューズ

 「ボンツーン」と呼ぶゴムのソールが付いた薄いステンレスのプレートがあり、これにクリートを噛ませてシューズ側に固定する。ご覧のようにSL仕様のシューズがSPDペダルで利用できるようになる訳だ。

 従来のSPD用のクリートと外見上の形状は変わらないが、ペダルへの固着力はこちらが圧倒的だ。実にかっちりと入って、揺らぎが無い。SPDクリートでは、足首を捻るとビンディングにかなりの遊びがあって、圧着が弱い感じがしたものだ。が、これはまるで違う。

 最初はペダルにシューズ底のクリートを入れることすら出来なかったが、何度も練習してやっと入れられるようになった。コツをつかむと、むしろ安心感が生まれる装着方法で、ぐっと踏み込んで初めてパチっと反応が来る。スキーのビンディングでいうと、ドイツ製のMARKER(マーカー)社の上級モデルに感じが似ている。あのパチンと決まる小気味良い装着感が味わえる逸品だ。

 その状態になると、まるで遊びが無く、小揺るぎもしない。ぴったりと密着して、硬いソールとあいまって、踏み込みの力がロス無くペダルへ繋がる。外すコツがある。通常の外側への捻りでは無く、10時から2時までのペダル位置で内側へ捻ったほうが外しやすい。軽く捻れば、もうビンディングから外れている。注意しなければいけないが、下死点側、4時から8時の位置では内側に捻ることが難しいので、この位置では外にギュッと力を込めて捻る必要がある。何度も練習したが、上の位置で内側へ捻る方が、私には楽だった。

 しばらくは、レーシング・シューズをSL仕様ではなく、この状態で利用しようと思う。
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