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2007.03.04
春を告げる (大宮第二公園;梅まつり)

アクセス;
 JR京浜東北線―大宮駅よりバス または 東武野田線―大宮公園駅

カメラ;
 PENTAX  Ist−D

レンズ;
 PENTAX DA50−200mm F4−5.6 ED
 PENTAX FA135mm F2.8
 TAMRON SP90mm F2.8 マクロ

三脚;
 スリック PRO−300DX

(画像添付時に約30%に圧縮)

*一部、空を背景とした写真にて、PLフィルターを使用


 さいたま市の我が家周辺は、先週あたりからもうすっかり春の天気が続いている。

 それもそのはず、二十四節句でいうと「啓蟄(けいちつ)」。冬篭りしていた虫達が本格的な春の訪れで活動を始める頃合だ。

 ここ二ヶ月ほどは多忙な毎日で休日どころではなく、ましてやカメラなど出動する暇がない状態だったが、今回の土日は完全に休息できそうだ。そこで季節柄、大宮公園(第二公園)の梅が見ごろなので、出かけてみた。「見頃」というか花期としては今週が最後だろうか。

近所に残る田にて  畦に咲くホトケノザ
(02.25撮影)

いちはやく春を告げるホトケノザ(02.25撮影)



オオイヌノフグリ


ナズナ
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大宮第二公園の梅

白梅
白梅

茶室「松籟(しょうらい)」前の白梅

 さて、大宮公園は、武蔵の国 一の宮「氷川神社」や野球場を中心とした都市公園の施設だ。球場や桜林のある「第一公園」から、広大な見沼田んぼ側に広がる部分に「第二、第三公園」がある。分断したような名前になっているが、それらはほぼ繋がっていて、全体の規模としてはかなり大きな公園だ。

 「第二公園」には池や菖蒲園や梅林がある。また、スポーツ施設として何面かのテニスコートが整備されているので市民大会が開かれていつも賑わっている。そこにある梅林では、白梅、紅梅、枝垂れなど、数種の梅が楽しめる。ちょうどこの頃に「梅まつり」が開かれ、茶室での日本茶の振舞いや駐車場を利用した市民参加のフリーマーケットで、ひときわ賑わいをみせる。

 そうしたお祭りの混雑を考えると、どうしたものかと少し思案したが、暖かな陽気に誘われてやって来た。想像どおり、梅花は今週がピークで、すでに痛み始めていて来週になると見て楽しむことは出来るだろうがもう写真には撮れないだろう。

 さすがに、「まつり」と称するだけあって、そこはすごい混雑だった。

 この近くの梅、となると、やはり有名なのは「越生(おごせ)(2006.08.14; 「涼を求めて 越生、黒山三滝」)」の梅林だろうか。その広大な梅林は、「黒山三滝」へ向かう途中の「越辺(おっぺ)川」沿いに広がり、雰囲気のいい場所にある。故郷群馬の安中(あんなか)市には「秋間(あきま)梅林」という広大な梅林があり、妙義(みょうぎ)山の斜面に広がる様子が圧巻だ。榛名(はるな)山腹の梅林や箕郷(みさと)梅林もやはり壮観で、私のなかで「梅林」というときにはこれらがイメージとして思い浮かぶ。それは斜面に幾重にも続き、白い花が視界を満たす様子で広がる、実に美しいものだ。

 残念ながら、大宮公園の梅林は斜面に展開しているわけではなく、<林>とはいうものの、規模も比較にならないミニサイズだ。だが、木々の間には芝生が植えられていて、林の中は自由に寛げる状態になっている。花を楽しんで「のんびり」するには、むしろこちらのほうが良いかもしれない。
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ピンク色の梅 白梅(野梅)

<野梅>  梅林内の様子




    
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青空をバックにした定番構図から、溢れる光を拾ってみた。

 Tamron SP90mmAF マクロ F2.8    1/500   f4

 「大宮第二公園」は、梅林のある場所からさらに公園内を奥に進む。そこには菖蒲園(池?)があるのだが、菖蒲が植えられた畑は木道が渡されていて、畑の中を歩ける工夫がされている。私は、この菖蒲畑を花の咲く時期に見たことがないが、木道の整備がしっかりとされているおかげで、花の直ぐ近くまで近寄って愉しむことができるのだと思う。

 なぜかよく分からないが「香りロード」と名前が付いた遊歩道が、その菖蒲畑の先にある。普段は普通の池があるだけで、その周囲の斜面をともなった窪地には水は無いし、本当にここに水を放流するのかと思うが、増水時のための広大な貯水地を囲むように続く。

 菖蒲畑の土手際の斜面には、季節を告げる野の花が小さく咲いていた。このページの最初に掲載した、近所の田の畦に咲いていた早春の野草と同じ種類の花達だ。

 「ホトケノザ」、「オオイヌノフグリ」、帰化植物の「ヒメオドリコソウ」などがその主役だ。私は、この小さな花たちが私は大好きで、春先に目にすると我慢できなくてよく写真に撮る。

ヒメオドリコソウ



オオイヌノフグリ
(可憐な様子とは裏腹な不名誉な名前)
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ヒメオドリコソウ



ホトケノザ

 少年の頃には沢山の野原や空き地があったが、そこで「ヒメオドリコソウ」を見た記憶が無く、私は埼玉に来てから初めて目にするようになった。

 少年の頃といえば、田の畦はその横を流れる小川と対になって記憶の中にある。そんな小さな川(農業用水を兼ねていたと思う)までが護岸されたりコンクリートブロックで固められてしまったり、さらにはブロックで蓋をされてしまったりしたのは小学校高学年になった頃だったと思う。そんな風にされてしまう以前、まだまだ方々に残っていた小川では、めだかの群れが元気に泳いでいた。ただその季節はもう少し後、初夏に近かったと思うが・・。

 さて、小さな花の話だ。「オオイヌノフグリ」は何でこんな名前がついたのか理解できないが、名前に似ず可憐な花をつける。畦のそこかしこに小さな花をいっぱいにしている姿は、なんとも微笑ましい。「ホトケノザ」もオオイヌノフグリと共生しているかのように同じような場所に咲いている。

ノゲシの仲間?(ナノハナ?)

山野草図鑑などで調べてみると、写真の草はどうやら小松菜らしい。見かけたのは、この一株だけなので、
きっとピクニックに訪れた人の食べ残しか何かが定着したのかもしれない。
(でも小松菜って普通食べる状態の「おひたし」などでは煮てしまうから、定着などしようがないような気もするが・・)

ミツマタ

ミツマタ


ミツマタ
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