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2008.04.05
霧敷川にて別所沼・北浦和、秋ヶ瀬への自転車散歩

カメラ;
 PENTAX K10D

レンズ;
 PENTAX DA50−200mm F4−5.6 ED
 PENTAX DFA100mm F2.8 マクロ
 PENTAX FA28mm F2.8 AL
 PENTAX FA50mm F1.7

 (画像添付時に約30%程度に圧縮)


 この週末、二十四節句では「清明」節になる。古来より中国では、この日は<春を迎えて郊外を散策する日>であり、「踏青節」とも呼ばれたらしい。(ただし、中国は旧暦なので暦自体と我々の太陽暦とは若干ずれている)

 素晴らしい好天に恵まれた土曜日と日曜日、自転車で散歩に出掛けてみた。

 霧敷川の河岸が丁度満開の桜で一杯になっ手いる。そんな川沿いに橋を渡りつつ岸の両側の桜のアーチを進んで、浦和の別所沼へ向かった。
 翌日は同じルートではつまらないので「上尾・川口線(産業通り)」に沿って北浦和公園までいってお昼を食べてから、さらに走って荒川河川敷にある「秋ヶ瀬」へ向かった。

霧敷川の岸辺 霧敷川の岸辺(与野本町辺り)
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 前回の鴨川から秋ヶ瀬のポタリング(2008.03.09 「鴨川経由で秋ヶ瀬へ」)は梅の花が旬の頃であったが、今回は桜花がその主役だ。旬というより「満開」を過ぎてすでに散り始めている。

 桜の短い旬は私がうっかり瞬きしている間に早くも通り過ぎてしまったようだ。

霧敷川の岸辺 岸辺のホトケノザ
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河岸の原っぱで 河岸の原っぱで

 与野本町駅に程近い与野の「中央公園」は霧敷川の横にあるが、川と公園の間が桜並木になっていて今や満開の桜が咲いている。そこから埼京線の高架との間に、前回紹介した細い小川(2008.03.16 「霧敷川をめぐる」)があるが、その川横の原っぱが一面のホトケノザで一杯になっていた。

 PENTAXのレンズカタログにある「300mmスターレンズ」で撮ったウクライナの花畑(私の思い違いで、どうやら本当はブルガリアの薔薇畑であったようだ;04.12追記)のような淡い紫色で染まっていた。

河岸の原っぱのホトケノザ
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紅いSAKURA

 話は変わるが、家の近くのお米屋さんでは非常に美味しいおにぎりを小売している。すぐに売切れてしまうが、今回は出発時に立ち寄って幾つかを買っていた。いつもの「高菜」や「しゃけ」の我が家の定番品から「めんたいこ」「こんぶ」などだ。

 折角、四個も美味しいおにぎりを買っているのに、南与野まで来ると「回転寿司に寄ろう」という。無添加を売り物にしている子供お気に入りのチェーン店(5皿食べるとルーレットが回りカプセルのおもちゃが当たる)がそこにあるためだ。気は進まなかったが折角の子供のリクエストなので休憩を兼ねて立ち寄ることにする。


 埼京線の南与野駅は北与野駅や与野本町駅周辺などから比べるとまだ開発途中であって、戸建ての住宅が中心になっている。駅周辺といってもマンションが林立している訳でもなく大変にのどかな様子だ。駅の直ぐ近くでさえ、一面がタンポポで覆われた草原も多い。寿司のチェーン店の横の道が埼京線と直角に交わる新座へ向かう県道だが、その道を埼京線に沿って(だから高架の横を流れる霧敷川沿いということになる)過ぎると、そんな長閑さが広がる場所に出る。

ダイコンバナに染まる草原の紅い桜 草原のタンポポ
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 少し疲れていた子供だが好きなものを食べて元気が出ようなので、もう少しピッチを上げる事にしよう。南浦和駅の辺りまで来れば、「別所沼(べっしょぬま)」はもう直ぐだ。

 「別所沼」は、彼岸花の咲く様子(2007.09.17 「秋を感じて(別所沼:彼岸花)」)でも紹介している場所だ。

 沼は「別所沼公園」となっていて、沼(名称は沼だが、イメージはとても広い池である)の周辺の広い地域が公園として整備されている。周りは遊歩道になっているし、清々しい林やアスレチック広場、薔薇の西洋庭園、屋外イベント場(ちょっとしたコンサートをするのだろうか)などがある。なにより、公園の外周を背の高いヒマラヤスギが取り巻いていて周囲の建物を視界から遮っているのが良い。

今回の自転車
今回はSPALDING(「マルキン自転車」:日本−埼玉−製)
別所沼公園の林にて
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桜散る霧敷川 別所沼で休憩したあとは、霧敷川にそって戻る。

与野本町まで戻って、
いつものお団子屋さんでお土産を仕入れて帰ることにする。
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北浦和公園の枝垂れ桜 北浦和公園の枝垂れ桜

 さて、翌日の日曜日。この日も絶好の晴天で、まさにポタリング日和だった。

 今度は川沿いのコース取りではなく新都心駅横の地下通路を抜けて、埼京線を越えて上尾・川口線(片側2車線で広い歩道がある通り)へ出て、そこを進んで北浦和駅の横にある「北浦和公園」へ行ってみることにした。

 昼近くになり、今日は何を食べるか、が話題になった。

 何にするかをあれこれと考えているうちに内容が決まった。一番近くで営業している店が北浦和にある。「ウェンディーズ」のハンバーガー(テリヤキ)は子供の好物で、どうせならそこでセットメニューを買って公園で桜を見ながら食べよう、という事になった。だから、趣向としては、メインは桜見物ではなくあくまでもハンバーガーを食べる事になる。

ハンバーガーを食べながら エドヒカンザクラ
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エドヒカンザクラ

 JR北浦和駅からすぐの「北浦和公園」には敷地内に「近代美術館」がある。私もたまには絵を観に訪れるが、最近は少しご無沙汰している。

 「北浦和」自体は取り立てて何があるという街ではないが、駅前には、古いカメラ屋さんがあったり、南側には細く続く商店街があってお肉屋さんの美味しいコロッケやグリル料理が楽しめる古い洋食屋さんがあったり、とても楽しい街だ。

エドヒカンザクラ 桜散る
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ヤマブキソウ

 ヤマブキは樹木だが、よく似た「ヤマブキソウ」は種別上は<草>になる。
ムラサキケマン

 公園の山水園側に大きな桜の木があったが、すでにほぼ散ってしまっている。

 ふと、桜の横の植え込みを見ると、いくつかの草花を見つけることができた。写真の「ヤマブキソウ」や「ムラサキケマン」、馴染み深い「タチツボスミレ」達だ。そっと静かに咲いている小さな草花を見つけて写真に撮り、さらに園内をひと回りした。

 園内を回ってから、噴水横の桜のある広場内の桜の根元に陣取って、買い込んだハンバーガーをパクついた。

 食べ物では満腹となって満足したが、ちょっと物足りない気がしたのでさらに「秋ヶ瀬(公園)」へ行ってみることにした。

ベーコンとお肉3枚のスーパーメガバーガー スミレ
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パラセール 疲労によるスリップダウン

 11時に家を出て、寄り道しながら「北浦和公園」でのんびりし、ここからさらにから「秋ヶ瀬」まで回ると、帰りは丁度5時くらいになる。まあ、ぎりぎりの時間だろう。

 秋ヶ瀬公園ではほんの少しの休憩だけとなるが、それも良かろう。こんな温かな春の午後、夕方近い淡い空気に染まる荒川土手を走るのも気分がいいに違いない。

 秋ヶ瀬公園をぐるっと回った。モトクロスの爆音、パラセールののどかなエンジン音、大型犬でいっぱいの区画の騒々しい鳴き声、サクラソウ公園のすぐ手前で辺りに響くラジコンカーのエンジン音と数々のドラムの音、区画ごとに響いてくる沢山の音を楽しみながら公園を後にして、「サクラソウ公園」の手前の部分から荒川の手前側の土手(スーパー堤防なので二重に堤防がある)に戻る。

 土手の上からあたりの景色を楽しんで走る。

 春霞に煙って、遠くにさいたま新都心のビル群が見える。その遠さに思わず子供が転んでしまった。受けを狙ってわざとしたと思うが、折角なので写真に撮ってみた。

荒川土手のつくし
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 日が伸びたのでまだ日暮れにはならないが、ファインダーを通すとあたりの空気がうっすらと黄昏色に染まりつつあるのが判る。

 そんな空気を感じながら土手を見ると、しゃがんでいる人が何人かいる。よく注意すると斜面には可愛らしい土筆(つくし)が沢山出ていた。私達は、思わず自転車を停めた。

 黄昏色が刻々と濃くなる土手の斜面いっぱいに生えている、いまでは珍しくなってしまった土筆を撮った。

 川の豊かさに浸り、心満たされた自転車散歩だった。

土手の斜面に生える エンドウと土筆
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