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2008.11.23
大宮氷川神社の紅葉

アクセス;
 JR京浜東北線―大宮駅

カメラ;
 PENTAX K10D

レンズ;
 PENTAX FA135mm F2.8
 PENTAX DA18−55mm F3.5−5.6 AL

 TAMRON  SP17−50mm F2.8 AL

 (画像添付時に約30%程度に圧縮)


 ここ数日は、大分冷え込んだ。それもそのはずで、二十四節句での季節は「小雪」だ。

 いよいよ、冬がやってくる。

紅葉に染まる氷川神社 境内の紅葉(もみじ)
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 街中の木々の葉が紅く色付いて来た。最初は桜の葉が染まり、今は欅が美しい。 花と違って一旦満開になってから散る訳ではないので、色が付いてきたと思うそばから散ってしまい、楽しみにしているこちらを焦らせる。

 この冷え込みで木々の紅葉はいっそう進み、いまやどの街路樹も美しく着飾っている。

 紅葉の中でも美しい姿が楽しめる場所、というと都内にある大名屋敷跡(六義園や小石川後楽園、清澄庭園など)の日本庭園などだろうか。 そこでは紅に染まるもみじが楽しめるに違いない。候補としては美しく整備された庭園(旧古河庭園など)或いは神社、仏閣といったところか。

水面を染めて 紅葉といえば、やはり心に浮かぶのは
もみじの色付だろうか。

このように、水面に鮮やかに色を写されると
なんともいえず、ただ見入ってしまう。

 3連休の初日はなんとなく過ぎてしまったので、日曜日の今日は、大宮の氷川神社(2007.11.25 「氷川神社をめぐる(北与野、大宮)」)へ散歩することにした。散歩というには少し微妙で、二の鳥居までは自転車で行って、そこからは徒歩になる。だから正確にはポタリングといったほうが良いかも知れない。

 ひとつ失敗だったのは、今週が「七五三」だという事を完全に忘れていた事だ。

 最近は忘却曲線のカーブが実にきつくなっている・・・。

 私の身の上だけに「光陰矢のごとし」が発揮されている気がしてならない。参道の鳥居あたりで、「さすがに連休だけあって今日は混んでいるな」と思っているうちに晴れ着に着飾った子供の姿が目に付いて、 それと気が付いた。暫く前にカレンダーをみて「ああ、そうか」と思った事を綺麗に忘れてしまっていた。
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水面を染める紅葉(子供が撮影)
水面に映るもみじ (子供が撮影 Ist−D)

 神社の入り口はすでに臨戦態勢で、一帯が臨時の駐車場となっていて、あの広い境内に車がびっしりと一杯になっている。 参道脇や池の周りなど、空間があればそこにどんどん車を詰め込んでいる。

 その車が皆、いまどきのワンボックスの大型で、切替して駐車しないと回転半径が大きくて車が入らない。一台が収まるのに時間が掛かり、駐車係りの誘導や切替しで付き切りの指示が必要なのだ。神社の前の広場が寿司詰め状態であっても、入り口の係りと連携が取れていないので、あとから続々と車が入ってくる。そんなわけで、駐車係りも運転者も次第に殺気立ってくる。

 いつもならごく静かな池の周りが、時ならぬ喧騒に包まれる。

境内の紅葉(もみじ)
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境内の紅葉(もみじ) 紅葉に染まる氷川神社

 朱塗りの楼門を入った神社の内側、いわゆる内陣の舞台のあたりはかなりの人混みで、祈祷の順番を待つ人や参拝者で溢れかえっている。余りの混雑なので、参拝するのは止めにした。

水面を染めて(子供の撮影) 朱塗りの楼門


見事なもみじが同じ色付で水面に映っていた。
(左の池ともみじは子供の撮影 Ist-D )
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晴れ着も負けずに鮮やかさを競う 日本庭園のもみじ

 池には朱塗りの太鼓橋(残念ながら木製ではなくコンクリート製)があって、「七五三」の撮影スポットになっている。

 暫くは立ち止まる事になるので、橋も混雑しているが、これは仕方があるまい。これだけ混んでいるのに撮影場所を作らない施設側が悪い。正月の参拝者は以前も書いたが200万人だ。今日の「七五三」だってかなりの数だろう。他にも祭礼の日は多い。そうした人出を考えてもよさそうだ。

 ディズニーランドはレジャー施設なので引き合いにはなるまいが、あそこで感心するのは至る場所に記念撮影用のコーナーが設けられている事だ。なにより撮影者側が助かるがひとの通りを邪魔しなくて済むし、自然に順番(待ち行列)が出来て秩序が維持される。駐車場もそうだし、境内の混雑なども同じだが、宗教法人として法の保護下にあるのをよしとして利用者の利便性を考えてこなかった結果だろう。

 結局そうした怠慢あるいは手抜きが利用者にしわ寄せされている。

日本庭園 日本庭園のもみじ
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マンリョウ 池のたいこ橋を背景に

 神社の本殿脇からは大宮公園が続くが、ここには日本庭園があって自由に立ち入ることが出来る。紅葉の木が一本あって、これが毎年見事に色づく。

 去年も良かったが、今年もすばらしい色で楽しませてもらった。もみじの木は池の横にあって、水が光を反射して、それが下から葉を優しく照らす。

見事な紅色
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 さて、紅葉を楽しんだ後は、一緒に散歩に出た子供のお楽しみだ。 大宮公園には、レトロな児童遊園地とその隣に小動物園のコーナがある。

 遊園地といっても、タワーに係留されたヒコーキが回転するいにしえの乗り物と、その麓に車や動物の固定式の乗り物(可動式の新しいものではなく台座に固定されて揺れ動く古いタイプ)やジャングルジムがあるくらいの、 遠い昔に置き忘れてきたような小さな世界だ。

 1934年(昭和9年)の開設であり、ほぼ球場と同時のようだ。開設当時の施設にはブランコや滑り台、ジャングルジムがあったようで、粒子の粗いモノクロの当時の写真が残されている。いまではちょっとしたマンションに併設された公園や幼稚園などにもあるありきたりの遊具だが、当時は画期的な遊具を備えた先進的な公園だったのだろう。

小動物園のフラミンゴ 慎重にファインダーを覗く
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 小動物園(こちらは戦後の昭和28年の開園)はその横にあって、サルや雉や犬などが主になっている。猿は種類が多くて、ニホンザルやサバンナモンキーやスサオマキザルなどがいる。

 いや雉と犬がいる、と書いたのは嘘だ。

 ツキノワグマや山猫、狸、ヤギ、そしてなぜか豚、ウサギやハムスターやいろいろな鳥がいる。鳥は歩いて回れる程の大きなゲージに入って、放し飼いの状態になっているのを観る形式だ。フラミンゴやサギやコウノトリがいる。私は始めて入ったが、子供は幼稚園のピクニックで来たことがあるそうだ。

 ツキノワグマは一番奥の檻にいる。「ぺろぺろタイム」とかいう名前で、その熊が芸をすることは今日教えてもらった。

マスターズ マスターズ(参加者は35歳以上)の試合

大宮公園の「大宮球場」で
地元、川越高校OBの試合をやっていた。

 ハムスターなどは、時間になると参加者を集って素手で抱くことが出来るようだ。沢山の子供達が集まっていたが、人気のあるコーナーのようだ。

 上尾の丸山公園にも似た企画があって、その時は子供もハツカネズミやハムスターやウサギを抱いて楽しんだが、今回は一瞥しただけで通り過ぎてしまった。野良猫などは大好きで直ぐに寄って行くので興味の対象が変わった訳でないのだろうが、立ち止まって抱こうとはしなかった。そこでハムスターを大切そうに抱いていたのが、自分よりずっと幼い子供達だったためのようだ。

 抱かないのかを尋ねると、多分むっとするだろうから 止めにしたが、子供の成長は思いのほか早いものだ。だから、親がうっかりしていると、大切な時間(成長)を見逃してしまうだろう。
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見事な紅葉

 半年ほど前だったろうか。一年ぶりにキャッチボールをしてから、野球に興味が湧き出したらしい。

 ルールブックや図鑑を図書館で借りてきた。聴けば、休み時間に野球をするらしく、ルールや変化球などを研究中との事だった。

 そういえば、少し前の日曜日に荒川の河川敷グランドへ練習に出かけたようだ。野球好きの父兄がグランドを借り、クラスの子供たちを10人程集めて二台のワゴンに分乗して練習しに行ったらしい。サッカーやテニスやスイミングだけでなく、野球でも楽しさを見つけたようだ。

 大宮公園には、アルティージャのスタジアムが数万人規模に再整備されてあるが、野球場もある。

 「大宮球場」がそれで、サッカースタジアム同様に古い歴史があり、開設は昭和7年だ。戦前の昭和9年、日米オールスター戦などでベーブルースがやって来てホームランを打ったらしい。

 そこで丁度、マスターズの試合をやっていた。子供が最近興味津々の野球を見たいと言い出して、試合途中の4回の裏から6回まで付き合わされた。「4番ピッチャーxx君、年齢41歳」などとアナウンスされている。一塁に出たバッターの足が釣ってしまったり、とんでもない暴投をしてしまったり、実に楽しい試合だった。

 広いスタンド(ネット裏だけでボックス手前から外野側先には誰もいない)にいる観客はみな応援の関係者で、せいぜい100名ほどだったろうか。それは本当に長閑な様子で、晩秋の日曜の昼下がりにはぴったりの雰囲気だった。

桜の残り葉 二の鳥居
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参道

 さて、今回は出掛ける際に、カメラを2台用意した。コンパクト・カメラではなく、最初に買ったデジタル一眼のIst−Dを子供に預けてみた。

 一眼レフといってもズーミングで構図を決めれば、後はプログラムAEとオートフォーカスで撮影が出来る。 たまに「もっと遠くが写るレンズ」などのリクエストがあるので、レンズを渡してやる位だ。マニュアルでのフォーカスは教えてあるので、暗い被写体でも大丈夫で、子供にも充分に撮影が出来る。

 この紅葉の写真では、掲載した3枚を子供が写している。水面に映ったもみじと水面を境に対称に色付いたもみじ、それに空き地で覗く子猫だ。小川町でのカタクリ(2008.03.23 「和紙の里」に咲くカタクリ)の撮影のときにも、 子供の構図が斬新で実に驚かされたが、今回も同様だ。

子猫が覗く(子供の撮影)

参道脇の空き地に何匹かの子猫がいた。

私は足元の猫を撮ったが、
子供は頭上で警戒する子猫を撮っていた。
(写真の子猫は子供の撮影 Ist-D)
参道
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  帰り道でコンビニへ寄ってコロッケ(なんと横須賀海軍カレー・コロッケ)を買ったり、スーパーで鳥のから揚げを買って、つまみ食いをした。

 新都心へ戻る頃にはすっかり夕方で、さいたまスーパーアリーナの横にある「ほこすぎ橋」からは埼京線や新幹線越しに綺麗な夕焼け空が見えた。

 秋の日の落ちるのは早い。もうひとつ、から揚げをつまんだら、家に帰るとしよう。

ほこすぎ橋
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