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2007.04.07
清明の頃;菫(すみれ)咲く

アクセス;
 JR京浜東北線―大宮駅、与野駅 または 埼京線―北与野駅、与野本町駅

カメラ;
 PENTAX Ist−D

レンズ;
 PENTAX DA18−55mm F3.5−5.6 AL
 TAMRON SP90mm F2.8 マクロ

 PENTAX P120mm F2.8
 PENTAX A50mm F1.7
 PENTAX A50mm F2.8 マクロ


 (画像添付時に約30%程度に圧縮)


 与野「霧敷川(きりしきがわ)」の岸辺の桜は、春の嵐とでもいおうか、この前の低気圧の通過に伴って吹く大風で、多くがあっという間に散ってしまった。

 近所の公園では、ソメイヨシノに変わって大きな花の八重桜が咲き始めたが、気が付くとその八重桜ももうじき満開だ。八重桜のように強い花弁を持っていれば多少の風雨は大丈夫なのだろうが、ソメイヨシノはひときわ散りやすい。だが、散った花が川面を流れる様子は、咲いているのと変わらず楽しいものだ。

 二十四節句でいうと、<清明(せいめい)>節。清浄明潔を略した言葉だというが、春の訪れにぴったりの表現で、この頃の自然はすべてが明るく、新しい光に溢れている。

タチツボスミレ

今年最初のすみれ(タチツボスミレ) Pentax P120 120mm F2.8   1/2000   f2.8
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花の名前;不明  さいたま市の花らしい

 子供はこれが「さくら草」でさいたま市の花と
 説明してくれた。
 だが、勿論、「さくら草」とは別の花。

 今年は暖かかったので、最初の菫(すみれ)の写真は近くの南向きの田の畦で、なんと3月17日に撮影したものだった。さて、例年、このあたりでは「清明」節の少し前から神社にある林床や田の横に続く道端などでいろいろな種類の「すみれ」が咲き始める。

 この時期には散歩の楽しみが増え、だから、その距離と時間が普段よりほんの少し長くなる。

 ただ、油断してちょっと目を離していると、競い合うようにぐんぐんと様々な花が咲いてしまう。対峙するスタンスとして、じつはあまり「のんびり」してはいられないのが少し残念なところだ。

タチツボスミレ

Pentax P120 120mm F2.8   1/1500  f4
 与野 氷川神社に咲く
 タチツボスミレ

 群落は消滅してしまい、
 拝殿脇に咲いている一群れを
 辛うじて見つけた。
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 桜の咲く様子が素晴らしかった、「三橋総合公園(2007.03.31; 「霧敷川の桜」)」へもう一度いってみた。

 土手に広がっていた桜は散ってしまっていたが、子供がこんなことを言って私を驚かせた。

 「今頃だと、また、さくらが咲くよね。散った花が池に落ちると、池の花びらに木が映って重なるでしょ。それで、もう一度咲いたことろがたのしめるってこと。」
 
 そう、散った桜が流れる様子や、その水面に木々が映った様子は、子供が言うように確かに素晴らしいものがある。

桜よりもむしろ青葉の方が 鮮やか霧敷川のさくら 青葉

シロツメクサ
シロツメクサ
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 これから紹介する「すみれ」は里でも目にすることができる、春を代表する種類の多い植物だ。少し注意するだけですぐに見つけることができ、多彩な様子が楽しめる。
 
 このあたり(さいたま市中央区界隈)で咲いているのは、「タチツボスミレ」が主だ。だが、他の種類も多く、色々なスミレに出会うことができる。

 タチツボスミレは淡い紫色(ごく薄い浅葱色)で、一群に十本近い花をつける。個別の花自体もだが、まとまって咲いている様子もまた可憐だ。山で咲くタチツボスミレは少し様子が違い、大抵は今回の写真のように、ぎゅと一塊にはなっていない。

 ところで、スミレの仲間で「スミレ」という名称を持つものは一種類のみなのをご存知だろうか。年々少なくなっているようで、見つけるのに少し苦労する。タチツボスミレと異なり、スミレは濃い紫色の花弁をつける。特徴的な細長い葉を持つので、すぐに他の菫と見分けが付く。

 この日、見つけたのは「アリアケスミレ」だ。広い歩道にある街路樹の根元に数株が咲いていた。この種は、タチツボスミレに良く似ているが、花弁の中(側弁)に細かな繊毛があるのが特徴だ。

アリアケスミレ アリアケスミレ

側弁の細かな毛が目印(識別点)となる

アリアケスミレ

 ここで紹介した近所に咲くスミレは、登場順に、タチツボスミレ、アリアケスミレ、スミレ、ヒメスミレ、だ。

 それぞれに、特徴があるので、その違いさえ覚えてしまえば簡単に見分けられるだろう。

アリアケスミレ

スミレ スミレ

ヒメスミレ
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鮮やかなナノハナ
  溢れ出るように鮮やかな
  菜の花(ナノハナ)が咲く

桜はもう散ってしまった
Pentax A50 F1.7   1/250  f8

 可憐な菫とはすこし様子が異なるが、珍しい花をみつけたので、ご紹介しよう。

 林床に咲く「ウラシマソウ」だ。マムシグサと呼ばれるテンナンショウの仲間。花弁から長いひも状のものが伸びている様子が、まるで釣り糸を垂れているようなので、こう呼ばれるらしい。

 花というには少し不気味で、初めて目にしたときには正直ぎょっとした。赤城(群馬の名峰)の荒山(あらやま)の中腹の林や鍋割(なべわり)の麓の林際などで見かけるが、それらは皆マムシグサだ。もう少し背丈が高く釣り糸のようなひげが無いので、さらに異様な感じだ。

 慣れもあるが、何度も目にしていると親しみが湧く。妖気漂う見かけによらず、花期は意外に短い。

珍しい ウラシマソウ
珍しいウラシマソウ

 
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