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2007.11.23
深まる秋に

アクセス;
 さいたま市中央区;

カメラ;
 PENTAX K10D

レンズ;
 PENTAX DA18−55mm F3.5−5.6 AL
 PENTAX DA50−200mm F4−5.6 ED
 PENTAX FA35mm F2.0 AL


三脚;
  カメラの手ぶれ補正ONにて、三脚は不使用。


 (画像添付時に約80%程度に圧縮)


 この秋最後の3連休の初日となる今日は、二十四節句でいうと「小雪」にあたる。東北や北関東の山沿いなど、各地でにわかな降雪の情報が伝えられている。どうも、今年は雪が多いらしい。

 木曜日の仕事が予想以上に遅くなり、帰宅が23時を回ってしまったため、金・土曜の山行を諦めた。ワンゲル有志で東京都の最高峰「雲取山(くもとり)」へ一泊で出掛ける企画があり参加するつもりだった。奥多摩側から登り、避難小屋で一泊して、秩父側へ降りる計画だ。

 奥多摩や秩父での本格的な紅葉が楽しめるはずであった。

与野 円乗院 円乗院 多宝塔

 体(首や腰の具合)もいまひとつ不調で「どうしようか・・」と迷ってはいたので、仕事で遅くなったことは実は自分への言い訳のようなものかもしれない。

 そんな理由なので、テレビのニュースやワイドショーで「紅葉情報」が映像と共に流れると、やはり血が騒ぐ。

 季節はもうすぐ冬になるが、関東の南部あたりではまだ紅葉が楽しめる。しかし、わずか30キロあまり海側の都内の紅葉名所の「浜離宮」や「六義園(りくぎえん)」などでは、まだ、紅葉は見頃ではないらしい。

 六義園は学生時代に住んでいた我が青春の街、駒込(こまごめ)にある。徳川第五代将軍・綱吉(つなよし)のお側御用人として非常な権勢を振るった「「柳沢 吉保(やなぎさわ よしやす)」の下屋敷(別荘のような性格の邸宅)跡だ。特につつじが有名だが、池を中心とした回遊式庭園で、池に映る紅葉したもみじも風情がある。名物のもみじの紅葉の時期には、日没後にも入園が出来、ライトアップが行われる。

 12月初めまでは大丈夫だろう。とは言うものの、とりあえず、我慢できないのですぐ近くで去り行こうとしている紅葉を撮影することにした。
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円乗院 多宝塔
Pentax DA18-55mm AL F3.5-5.6     18mm  1/1000  f8.0

 与野本町には、「円乗院」という古いお寺がある。

 お寺の規模は小さいのだが、ここの二重の塔は有名だ。枝垂桜の大木がすぐ横にあるので、春になると大きな桜と塔を入れた写真がよく発表される。

 何度か見たそんな写真が頭の中にあり、紅葉と塔を撮れば桜とはまた違った風情があっていいのではないかと、出かけてみた。 綺麗に晴れた秋の空と鮮やかな紅葉が美しく、広角のレンズでいい写真が撮れた。塔だけでなく、鐘楼には大きな鐘があり、なかなかいい様子なので、それらも写してみた。

円乗院 鐘楼
Pentax DA18-55mm AL F3.5-5.6     35mm  1/30  f5.6

円乗院 鐘楼 紅葉

円乗院
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公園の横にある旧家

高い塀から覗き見える
ゆずが見事だった。
旧家のゆず

 円乗院の入り口は与野の街道沿い(夜祭が行われる「中央通り」)にある。お寺からいうと裏手になるが、バイパスまでの間に整備されているのが「与野公園」だ。

 去年(2006.11.03 「秋を探して」)もここで紅葉を楽しんだが、春や秋の薔薇(2007.09.23 「秋を感じて」)の様子も何度かこのページで紹介している。

 「与野公園」は、我が家からは歩いて行ける一番近い大きな公園なので、一際馴染みが深い場所だ。有名な「ばら園」があり、さまざまな広葉樹が植えられた立派な林などがある。

もみじ 桜葉
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 公園の中には「天祖神社」という社があり、この神社は与野七福神(2008.01.04 「与野 七福神」)のひとつになっている。

 公園の円乗院側の入り口から鳥居へ向かう遊歩道の脇にはもみじが植えてある。周りに見える桜の葉の色も良かったが、日陰になったもみじの葉がいい色だったので、早速何枚かを写した。

 その先に広がる樹林では、ケヤキや桜の木が目立っていた。その落葉広葉樹たちは葉を色とりどりに染めて何やら楽しそにしていた。やがて散り始めると、直ぐに寂しい様子が溢れ出すのだが・・・。

 鮮やかさはなくなってしまったが、しっくりと落ち着いた色調に変化した、地面に敷き詰められた落ち葉を踏んで歩くと、深まりつつある秋を感じることができる。

落ち葉を踏んで 枯れ葉のジュータン
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与野公園の森
Pentax DA50-200mm ED F4-5.6     63mm  1/100  f5.0

 樹林の先のところまで行ってみると、紅葉とは別の色が目に飛び込んできた。

 「薔薇」の花だ。

 秋の薔薇を紹介したのは9月だったが、遅咲きの薔薇が今も咲いていた。銘板を確認すると「レミーマルタン」というお酒のような名前の薔薇と「ハーモニー」という名の珍しい黄色の薔薇で、両方とも原産地の表示をみるとドイツのものだった。

 紅葉を背にして咲く薔薇なんて・・、と思い何枚もこのモチーフを撮ってしまった。春や秋といった薔薇の旬の時期も確かにいいが、晩秋に咲く薔薇もまた格別だ。

 薄紅の花の色と、桜の葉の黄橙色がなんだか夢のようだった。もうすっかり終わっていると思っていたものが、まだ可憐に咲いていたのを知ったのは大きな収穫だった。

遅咲きの薔薇
Pentax DA50-200mm ED F4-5.6    180mm 1/125 f5.6

紅葉を背に 薔薇(ハーモニー)
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薔薇園の様子 山茶花

 ばら園の横では、白花の山茶花(さざんか)の花が盛んに咲いていた。こちらは歌でも馴染みがあるとおり、落ち葉焚きと一緒なので、晩秋から初冬のものだ。季節的に違和感が無く、しっくり来る。

 思わぬ発見に気をよくして、帰り道にはまた落ち葉やもみじの彩りを楽しんだ。

鮮やかに飾る

もみじ
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落ち葉 輝く