<出発の準備>
前回の走行(98km)後に自転車を洗車して、ふとタイヤを確認たら、細い糸のような繊維が出ていた。最初はゴムかと思ったが触れてみるとそれは黒い一本の繊維で、引いてみるとタイヤの外周に沿って「ピーという感じ」で一回り、まるで糸がほつれる様に引張れてしまった。
糸を取り去った跡を見ると、サイドウォールのゴムが糸の分だけ削れている。えっと思ったが、もう遅い。他の箇所でも注意して観察すると、幾本かの糸が出ていたり、すでにゴムが切り込みを入れたように削れている。
Web上で調べたら、糸はタイヤの構成素材らしく、末期症状なので即座に乗車をやめて交換するように注意されていた。(パナレーサーのFAQページ等)
「GIANTのESCAPE R3」は2007年モデル(発表は2006年10月)を2007年の初夏に購入し、以来、各年で半年以上は乗っていないような変則的な利用状況、ようは冬場が休眠状態という訳で走行距離は僅か700kmほど。普段は全体を覆う状態でビニールのカバーを掛けて保管している。紫外線などの劣化要因は避けられているはずで、状態はさほど悪くはないだろう。タイヤ自体はメーカーのアッセンブリーのままで、交換はしていない。それにしても、購入後わずか2年と少しでこれほど劣化してしまうものだろうか。ちなみに、もう一台のSPALDING(HODAKA社製クロスバイク)などは4年に一回ほどのタイヤ交換だというのに・・・。
次の週に企画の行程を確認しておくため、さいたま新都心から桶川までを試走したが、そこでは違和感もなく、走行上の問題はなにも感じなかった。38km程で2時間の走行だったが、今回はそれに比べると数段長い距離になる。途中でバーストなどのアクシデントが起きたら、大変だろう。それらを考えたら、この際交換しておくべきか、と考えた。交換したのは先のSPALDINGと同じシリーズでサイズ違いの製品にした。あちらは「700−35C」で大分太めのものだが、これは細い。
パナレーサーの「ツーキニスト 700−28C」。メーカーによれば、耐パンク性能を高め、タイヤそのものの維持性能を考慮したパフォーマンスモデルということだ。少し重いが、「丈夫で長持ち」をコンセプトに開発されたものだ。
サイドに走る紅い帯がアクセントになっている。全体が黒のものもあるが、それだとどうにも重そうだったので、今回は少し派手な装いにしてみた。
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