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2007.08.05
のんびりと過ごす週末
                     (*BGMが流れます) BGMが流れます。 <Bye Bye My Sweet Moon by Blue Piano Man>   

カメラ;
 PENTAX Ist−D

レンズ;
 PENTAX DA18−55mm F3.5−5.6 AL
 PENTAX FA50mm F1.4

 (画像添付時に約30%程度に圧縮)


 俗に「梅雨明け 十日」という。

 この10日間は天気が安定して、雨を心配する事無く山中に入れることを言った言葉だ。山にしろ何にしろ、ここ数日は良い天気が続く事が保障されている。

 この週末、家人と子供はサマーキャンプで福島の舘岩(たていわ)へ出かけていった。さいたま市の運営する「少年自然の家」で2泊3日で開催される「親子の集い」に参加するためだ。

 冬はスキー教室が開催されるのでここ数年参加しているが、今年からは夏のイベントにも参加しようということだ。私自身は一度も行ったことが無いが、渓流の美しい、星の綺麗なところらしい。今回の参加は夏なので福島県側の「尾瀬へのハイキング」や「星空観察会」など、いくつもの夏ならではのイベントが用意されているようだ。

 案内を見ると施設の規模は大きく、周囲は自然がいっぱいだ。それにお風呂。この施設では「温泉」が楽しめるらしい。

 競うわけではないが負けてはいられないので、土曜日の夕方から行きつけの日帰り温泉へ出掛けることにした。夕暮れていく夏空を見ながら、ゆったりしようという計画だ。

ヒマワリが咲く
夏本番で、ヒマワリの登場
ヒマワリ
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 いつもの休日は混雑しているが、土曜日だというのに、館内は妙に空いていた。

 このくらいの人出なら、ゆっくりと湯船に浸かりながら夕焼け(本日の反省:2006.09.30)を楽しんだり、一番星をみつけたり、ゆったり、のんびり、できそうだ。空いた湯船を独占するように寛いでいたが、溜まった疲労が溶け出して、だんだんさっぱりしてきた。ついでなので散髪もしてしまうことにした。さらにさっぱり感を追加しようという目論みだ。

 髪を切り終わる頃になって、外から「どーん」と腹に響く音が伝わってきた。最初はかなり驚いたが、大きな音はその後も続き、事情が飲み込めてきた。大きな花火が打ち上げられたのだ。

 この日は、上尾で開かれる花火大会だったようだ。だから、普段は混雑するこの日帰り温泉が空いていたのだ。


 いくつかある露天の湯船の一番外側に何人かが立っていて、皆、同じ方向を向いている。他人同士の裸の親父達が、目的を同じくして立ち並んでいるのだ。なんとも滑稽な様子だが、私も勿論その列に加わった。

 すぐ近くの荒川辺りの河川敷が舞台のようで、ほんの直ぐの場所で打ち上げられている。迫力満点の色のきらめきを暫く見つめていても、暑い日なので湯冷めする心配はない。湯船に浸かったり、外に出て花火をみたり、ご機嫌な夜になった。

 五右衛門風呂のような「つぼ湯」からは、お湯の中に浸かった状態でも、煌めく花火が見えた。源泉掛け流しの「あつ湯(加温)」からだと、湯船の縁に腰かけないと観ることが出来ないが・・・。いや、なんという贅沢だろう。

 寝湯で横になって星空を愉しみ、花火の音を聞きながら、あえてその音だけを楽しむなどという、普段なら勿体なくてとても実践出来ない事までしてしまった。
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河川敷のコース コースは続く

 翌日。

 この日も晴天で、気温はぐんぐん昇っていく。あまり暑いので、昼ははずして15時位から出かけることにした。サクラソウの自生地がある浦和の「秋ヶ瀬(あきガせ)」あたりまで、新しい自転車(2007.06.10 「自転車に乗って」)(GIANT ESCAPE R3)でポタリングをしたのだった。

 荒川河川敷のサイクリングコース(2007.07.15 「夏の入り口」)上を、前に紹介した川越へのコースや上尾へのコースとは違って、上流へ向かわずに河口へ向かうことにしたのだ。

 最初から遠くまで行くつもりはないので、周りの景色を楽しみながら、のんびりとペダルを漕いだ。

 途中にあったコース案内を見ていたら、このサイクリングコースの全貌が明らかになった。

 さいたま市から川越や入間方面へ抜けるほうがメインコースと思っていたが、上尾から先(北上する)へ向かうコースのほうがはるかに長いのであった。コースの正式名称に「武蔵丘陵」と謳っているのも頷ける。上尾、桶川、北本、鴻巣、吹上と続き、最終的には大里町、さらに滑川町の武蔵丘陵森林公園までコースが続いていた。

コース案内1 コース案内2
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バードウオッチャーたち
河川敷にはテリトリーがある。

この人たちは、バードウオッチャーのようだ。
なんの鳥がいるのだろうか?
青空に舞う

 秋ヶ瀬公園から川越方面への分岐となる開平橋までの荒川河川敷は広大だ。

 このサイクリングロードは、河川敷の外側の土手上にあるが、見渡しても川はまったく見えない。公園やキャンプ場、野球やサッカーのグランド、テニスコートやゴルフ場、教習所などが、土手の内側(川側)にある。

 土手の脇の何の施設も無い場所(空き地というか野原というか・・)も、それぞれの趣味仲間達のテリトリーとして活用されている。

 複数のドラムセットを並べているのに思い思いに叩く妙な人たち、三脚に望遠レンズで放列をつくる人たち、もっと判りやすいグループもある。ラジコンカー、スポーツカイト、ヘリコプターやグライダーなどのサークル、などなど、種種雑多だ。

 ちょっと、休むつもりで自転車を降りて草原で寝転んだら、綺麗に滑空するグライダーを見つけた。フワっとした印象で静かに飛ぶその姿は、実に魅力的だった。空に飛ばすラジコンとしてはヘリコプターやアクロバット用の飛行機もいいが、なにせそれらはエンジン音が騒々しい。

 ところが、グライダーならそのエンジンが無い。空に浮く姿や静かに流れる機体の様子があまり感動的だったので、何枚か写真に撮ってしまった。

グライダーを飛ばす人たち 傍で見ると、かなり大きい

着陸の様子 ハンドル部分
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 秋ヶ瀬からの帰りは、ちょっと変則的に一旦は開平橋の袂まで行ってから、大久保浄水場の手前へ戻り、そこからさいたま新都心方向へ向かった。

 ビル群を目標に、青い稲穂がまぶしく光る田の中を気持ちよく走っていると馴染み深い「鴨川」の岸辺に出た。折角なので彼岸花が綺麗に咲いていた「水辺の里(2006.09.24 「彼岸花の様子」)」へ寄ってみることにした。爽快な午後をもう少し愉しもうと思ったわけだ。

 以前もこの公園の管理状態を書いたが、さらに悲惨な状態になっていた。

この道の果てが、河原だ。 ハンドル部分

 ウッド・デッキは痛みがひどく、ホテイアオイや蓮が浮いていた池は、乾燥して葦原となっている。いくつかの池を結ぶ水路の遊歩道は夏草が生い茂って散歩もままならない。

 水路の奥側の池には、菖蒲やあやめが咲いていたが、いまや葦や雑草だらけで水面すら見えない。土が溜まって流れが無く、匂いがきつい。風の音が聞ける椅子(耳の横に集音板がある)もボロボロだ。

 なんで、ここまで放置しておくのだろうか?

 このように荒れていたら、再生・整備はほとんどゼロからの出発だろうに。この荒れようを目の当たりにすると、きちんとした都市計画で開発した公園ではなく、大量に交付された何かの助成金の消化か、余ってしまった年度予算の消化のためか、いずれにしろ場当たり的に作ったのか、と疑いたくなってくる。

 きちんと維持・整備のための資金や運営まで含めた予算立てをしたとは到底考えられない。ものは作るが中身がない施設や利用者のいない宿泊施設などと同じ様相だ。xxセンター、xx館など、展示内容の貧弱さや行われる行事の不毛さなど、建物だけは立派でも閑散としている現実。ならばそんな施設は不要だったのではないか、と疑わしくなる。「箱物(はこもの)行政」の場当たり発想にはしばしば唖然とするばかりだが、多くの中規模公園も同じ傾向だ。

 気持ちのよい、「お気に入りの場所」だったが、いまのここのは、一番の「悲しい場所」だ。
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