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2008.10.11/12
咲いたまつり (さいたま新都心)

アクセス;
 さいたま新都心;JR埼京線―北与野駅、JR京浜東北線―さいたま新都心駅から徒歩

カメラ;
 PENTAX K10D

レンズ;
 PENTAX A28mm F2.8
 PENTAX M35mm F2.0
 PENTAX A50mm F1.7

 PENTAX P120mm F2.8
 PENTAX SMC−TAKUMAR 105mm F2.8

 (画像添付時に約30%程度に圧縮)


 今年の「咲いたまつり」は、例年と異なり「日本の祭りサミット」が同時開催となって、なにか華やかな雰囲気だった。

 「さいたまスーパーアリーナ」や「けやき広場」や「新都心駅コンコース」が会場となったのは去年と同じだが、「ほこすぎ橋」や「アリーナ」の外周は会場では無くなった。少し散漫だった会場(2007.10.13 「咲いたまつり(さいたま新都心)」)がコンパクトになり、移動は楽になった。

さいたまスーパーアリーナ「日本の祭り」
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 「日本のまつり」は全国各地の伝統芸能を中心とした祭りが集まって開催される大きなイベントだ。アリーナの中央メインステージとコミュニティ・ステージを舞台として演目が繰り広げられた。

 「秋田竿燈(かんとう)まつり(秋田県秋田市)」や「桐生八木節(きりゅう やぎぶし:群馬県桐生市)」、「おわら風の盆(富山県富山市)」、「綾子舞(新潟県柏崎市)」、「阿波おどり(徳島県徳島市)」などなど、現地に行かないと見られないようなお祭りが盛りだくさんに楽しめた。

 とはいっても、アリーナのメインステージは予約による入場制限を行っていて飛び込みでは見られない。

 コミュニティ・ステージでの公演は「日本のまつり」と重なった演目がコンパクトに実演されていて、いくつかを楽しめる趣向だった。こちらの主催者は(日本の祭り実行委員会ではなく)「さいたま 咲いたまつり」によっている。さいたまスーパーアリーナは、通路と扉で両方のステージが繋がっているので、時間さえ上手くスケジュールすれば、最小限の移動で両方への出演ができる。

 メインステージへの入場が出来なかった人はこちらで見物が出来るという素晴らしい仕組みなのだが、しかしコミュニティ・ステージは早くから並んで入場した人で溢れて、立ち見もままならない混雑だった。

さいたまスーパーアリーナ「日本の祭り」

 同じ出演団体が両方のステージに出ている場合、その内容はほぼ同じようだ。

 どちらでも楽しめるのだが、全体の進行や演出が違うし、コミュニティ・ステージのほうがダイジェスト的だ。だから全体で見れば別の催しと考えたほうがいいだろう。

 結局、私はテレビでの放送(地元の「テレビ埼玉」の特集2時間番組)でメインアリーナの演目を楽しんだのだった。(番組にまとめられての放送は、翌週の月曜日に行われた)
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和太鼓 出番前

 我が家では、子供が和太鼓をやっているので2日間ともに催しに参加したが、「日本のまつり」でも、アリーナを会場としたアトラクションの「太鼓200連」とフィナーレの太鼓に参加した。「200連太鼓」はこの祭りにずっと参加しているさいたま市の和太鼓のグループが全員で同じ曲の「フェスタ」を叩く。演出家も入って何回かの合同練習をして出演に備えたものだ。

 アトラクションとは別に、出演した各太鼓グループは2箇所の会場で各組が4・5曲ほどを演奏している。

 もう始めて5年になるので、大分上手になって形も決まってくるようになった。

 「北袋 鼓友組(きたぶくろ こゆうぐみ)」だが、最初は園児や低学年のちびっ子が主体の「鼓粒隊(こつぶたい)」から始めた。この和太鼓の集団の母体は「あずま太鼓」の皆さんだ。その下部組織のようなもので、いつの日にか「あずま太鼓」の人達のように叩けることを夢見て子供達はみな頑張っている。衣装は自前だが、あり難いことに毎日曜日の3時間ほどを無償で指導してくれているもだ。

和太鼓の演奏 和太鼓の演奏;二曲目
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演奏が終わって おお、うまい!

 話は飛ぶのだが、子供が言うには「あずま太鼓のxxさんなんて、あっという間にリズム天国、パーフェクトで全クリ」 してしまったそうだ。「リズム天国」、やってみたら私は全く駄目で、タイミングが少しも合わなかった。小学生の鼓笛隊を決めるための小太鼓のオーディションに落ちて以来、まるっきり太鼓の世界は鬼門だ。

 当たり前だが、「太鼓」はリズム感が勝負なのだ。だから私の場合には、子供に追いつくことは最早あるまいと思う。私自身の中では、決して自分のリズム感が悪いとは思っていないのだが・・・。

鼓友組の母体集団「あずま太鼓」 「あずま太鼓」の演技
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出番を待つ 日曜日は駅コンコースが会場だ

 アリーナへの連絡通路、新都心駅のコンコースを舞台にしての屋外演奏だが、閑散としていた土曜日からは見違える来客が日曜日にはあって、道行く来場客には大好評だった。そういえば、各種の物産テントや屋台も、日曜日は完売だったらしい。

 「日本の祭り」のアリーナ席だけで一万人の来場で埋まったという事だし、こうした市民的な出し物やパフォーマンスは他に「けやきひろば」や「プラザ1」をステージにして行われていて、出演者集団も多いのだがや応援や来客などが多い。

 他にも屋台目当ての散歩客や全国各地(東日本が中心)から集まった引物パレードの参加者、さいたま市の10区のパレード参加者などを含めると、凄まじい数になる。いったい何万人の人たちが集まったのだろうか。

太鼓を打つ 日曜日は駅コンコースが会場だ
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 今回はいつもより数倍多い観客にも緊張せず、決めのポーズもピシッと決まっていたし、音も良く張り出していて、実にいい演奏だった。

 演奏が終わった後には、テレビ局の取材があり子供達は笑顔でインタビューに長い時間答えていたが、放送された番組では残念ながら短く編集されていた。あるいはニュースなどの別の番組で使いまわされたのかもしれないが・・・。

演奏が終わって 鼓友組の母体集団「あずま太鼓」
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玉こんにゃく 玉こんにゃく

 さて、私の方はいたって「お気楽」で、子供の太鼓の演奏時間の合間は、食べ歩きや各地から集まったお祭りの出し物の見物で過ごした。

 「屋台もの」には目がないのだが、数ある中でも「玉こんにゃく」は毎回外せない好物なので、今年も早々に見つけて食べた。

 私の故郷は群馬県の前橋なのだが、浅間山に程近い下仁田(しもにた)の名物が「こんにゃく」だ。前橋からは、高崎、藤岡、下仁田となり、その先は長野県だ。山に入るてまえの地域までなら前橋から程近い。内山峠から長野の佐久(さく)への起点の町だ。

 佐久はこの時期、峠から始まる「コスモス街道」で有名だ。美しく咲くコスモスを楽しみながらドライブして佐久やその先の小諸(こもろ)まで行って信州の蕎麦を食べて戻ってきて、下仁田でこんにゃくを食べるというのが、長い間の定番だった。下仁田には、全国的に有名だろうと思うが「こんにゃく畑」のマ○ナン・ライフがある。

玉こんにゃく
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「焼き鳥」ではなく「焼き豚」 こう並ぶと・・・

 ここに出店する屋台の定番品としては「焼き豚(やきとん;埼玉の東松山名物)」や「味噌おでん」やフランクフルトなどがある。それらも充分に魅力的だが、さらに今年はとても美味しいものを見つけた。

 今年も去年同様に「インターナショナル屋台」のエリアでは、世界各国のファーストフードが準備されたが、その中の屋台の逸品を紹介しよう。

 大宮で店舗を構える「タイ料理」店のサワディーが模擬店(屋台)を出していた。

 場所が、去年のスーパーアリーナのジョンレノンミュージーアムの裏という人出の無いところから、人通りが多くて目抜き通りといった感じの「けやき広場」横に変更になった。当然だろう。ジョンレノンミュージーアムの裏では人通りをまったく期待出来ない。

各国の屋台
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タイ料理「大宮 サワディー」

 「タイ・カレー」のあの香り(甘い香辛料)が苦手なので、いわゆる「タイ料理」というものを完食できるかどうかと思ったが、鳥料理の「カオバカバーオ」はすばらしい味で、ご飯ともよくあって美味しかった。肉とバジルと唐辛子の炒めもので、下の写真のものだ。

 辛さも程よくて、実にパンチが効いた味だ。半信半疑で食べたが、それがあまりにも美味しかった。大げさに表現すれば鮮烈な味覚体験だったので、帰りはお土産としてまた買ってしまった。

 カオバカバーオは、店舗では1200円なので、屋台の値段設定はかなりお得だった。

タイ料理:カオバカバーオ タイ料理

これが、お昼に食べた美味しい弁当:カオバカバーオ
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スペイン料理 迫力の「パエリア」 スペイン料理「チキン」

 さらに見つけたのは、新潟の地酒を扱ったテント。

 関川村の地酒、村上の「〆張鶴」、越後湯沢の先の「八海山」などが人気を呼んでいた。土曜日にそのテントを見つけ、そこで「八海山」のワンカップが置いてあるのを見つけたが、最初に見たときにはこれでもかという程沢山あったのに帰りには売切れになってしまっていた。

 関川村はギネス・ブックに載った「大したもん蛇(たいしたもんじゃ)」の巨大な蛇で、この祭りに例年参加してきている土地だ。

 私が買った「〆張鶴」の<花>の720mlは、聞けば、大変な人気でかなりの数を用意したが、やはり土曜日に完売となったそうだ。地元の人に低価格で美味しい地酒を提供する、という事でこの銘柄が酒造によって用意されて、地元でしか買えないものなのだそうだ。

地酒 地酒

 翌日に巨大な蛇の担ぎ手としてバスを連ねて参集した人々と共に地元から運んだ「産地直送?」の地酒だ。

 その地酒は、勿論私の秋の旬の楽しみだ。 季節の美味しいもの、たとえば蕎麦やきのこなどと一緒に楽しもうと思っている。これから、どんどん美味しくなる秋刀魚などでもいいだろう。
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アジアの民芸店 インドネシアの民芸店

 「咲いたまつり」の楽しさは、まだ見ぬ土地のものが楽しめることにある。

 たとえば、先ほどの地酒の産地の村上や八海山などは、かつて何度も訪れた事ことのある土地だが、まるで行ったとこの無い場所もあり、当然始めて目にするものがある。今回の産地物産のテントでいうと、奄美や沖縄、韓国のものなどがそうだ。

 テントの人とは積極的に話したり、質問して買うようにしている。ほんの少しの気の持ちようで、まるでその土地へ行ってお土産を買ってきたような気分に浸れるではないか。

お団子 パキスタン料理
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あんず飴 別のお団子屋さんで味見

 各地の物産は勿論楽しいのだが、地元からの出店も多い。

 紹介した「タイ料理」店などは、インターナショナル屋台のカテゴリーではなくそこに続く地元のコーナに出ている。他には焼き鳥屋さんや餃子や焼きそば、ラーメンなど、ぐっとお祭り気分のものが並ぶ。

 お団子も2軒ほど出ていた。勿論、お団子だけを扱っているのではなく他のものと一緒だった。
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出番を待つ、フラガール「市民ひろば会場」 剣道の稽古「駅コンコース会場」

 「けやき広場」を会場としては「市民ひろば」と命名されたステージがあり、ダンス・パフォーマンスを中心とした市民のサークルが沢山出演して観客を集めていた。

 このけやき広場の下の一階では「プラザ1」のステージでJAZZを中心とした音楽のパフォーマンスが繰り広げられ、このエリアは一種学園祭的な雰囲気に染まっていた。市民文化祭というか、そんな感じのある種の熱気が漂っていた。

駅前でお客さんにお披露目「千羽鶴の龍」

 多くの参加者・出演者がいるが、主催者は控え室や控えの場所を確保していなかった。それを考えると、「咲いたまつり」と「日本のまつり」を同時に新都心で開催したのは失敗だったのではなかろうか。

 まあ、何台ものバスを連ねて遠方からやってきた引き物の担ぎ手の人達を一箇所に収容するのは大変なのだろうが、出番まではけやき広場横の大型車専用駐車場のバスの中で待機させたらしい。子供達のスタッフとしてアリーナの会場内にいた家人の話によると、龍や大蛇の担ぎ手の人たちはアリーナの横につけられたバスから降りてきて、10分ほどの演目に出演し、それが終わるとまたバスに乗って駐車場へ戻っていったとのことだ。彼らは午後の「日本の祭り」のステージだけではなく「咲いたまつり」の夕方からのパレードにも出演する。

 子供も、オープニングとそれに続く200連太鼓までは、アリーナのステージ横やフロアにいたが、それが終わると次のフィナーレの出番までの間に待機している場所が会場内に無く、アリーナの建物外に出されてしまったらしい。アリーナの横は模擬店などが並んでさらに客も入れるほどの内部通路が巡っているし、外周も同じく広い通路が取り巻いている。仲見世通りほどの広さの通路があるのに、なぜそこを待機場所として割り当てないのだろう。出番が終わったからさあ出て行きなさい、では折角誠意をもって遠方から参加してる出演者を馬鹿にし過ぎであろう。「日本のまつり」の主催者は猛反省すべきだ。

 我が家は生まれたときから新都心を遊び場にしているので何処へでも行けるが、東北各地など、遠方からの出演者は土地に不案内だし、さぞかし戸惑った事だろうと思う。
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 さいたま新都心は、その名の通り「都心」であってアリーナ側はビジネス街であり公園がまったく無い。

 いくつかの広場や噴水もある広大なデッキ上の通路やスペースなど、広い場所は豊富にある。だが、それらは催しの会場にすべて割り当てられていて、テントが設営されていたり、フリーマーケットだったり、人混みで賑わう通路であったり、パフォーマンスが行われる舞台だったりして、本来の休憩用の用途では利用できないのだ。

 本来はそれらの空間だけが人が寛ぐ場所として用意されたものなのだが、みな塞がれてしまっている。その結果、新都心一帯の施設では寛ぐためのスペースが皆無になってしまっている。幾つかある各ステージ周辺には、驚くべき事に待機や休憩用の割り当てエリアがまるで用意されていないのだった。

新都心 参加した継ぎ手(出番に合わせて駐車場から移動する)

 多くの祭りや催しでは普通は主催者が出演者へ提供するものだろうが、昼のステージに出演し、夜のパレードにもゲストで出演する人々が屋台やコンビニで仕入れた自前のお弁当を採っている光景というのも珍しい。さらには、大勢の遠方から参加した出演者達はそうして調達した手弁当を食べる場所さえない。

 広い階段の半分が「流れる水のオブジェ」になっている部分(上の写真階段部分)やいくつもある通路スペースは、辛うじてその場所に陣取って弁当を食べる、祭り衣装を着た人々で溢れていた。

 これが、城や公園が会場であったら、芝生や広場のスペースを思い思い見つけて、そこで充分に寛げるのだろう。ところが、新都心には、アリーナとは線路を挟んで反対側のコクーン側(シネコンやレストラン街やショッピングモールが広がる商業スペース)に行かないと公園や広場が無いのだった。
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モーガン パレードのために集合した現役のモーガン

 夕方からは、さいたま市の10区の行政区から集まった出演者によって、バトントワリングやよさこい節(よさこい彩雅組を中心とした上落合小と八幡小の4年生・5年生の大集団)、仮装や龍のオブジェの大パレードが行われた。さらに全国から集まった龍や大蛇などのパレード、華麗に連なった多くのモーガン(2人のり、オープンのクラシックカー)によるパレードなどが続いた。

 毎年恒例のパレードだが、アリーナ周辺の沿道は凄まじい混雑となる。去年同様に「テレビ番組で見ればいいか」とパレードが始まる前に帰宅してしまった。
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