電源系の電圧増幅回路にUSBバス・パワーの5Vが投入される。
電源系エリアの一連の回路で、各種の電源を造り出している。まずは5Vを受けて、3端子レギュレータで3.3Vへ降圧して搭載された流れをIC<U4>で安定化させてDACチップ(PCM2704)の動作に必要な電源を作り出し、5Vと共に供給している。
バスパワーを源に投入された5Vはさらに使いまわされて、増幅回路として搭載されたIC<U3>を主体として6Vと12Vが作られる。昇圧側では共にオペアンプの動作供給用(6V及び12V)を賄っている。
写真は昇圧用のIC<U3>や3端子レギュレータからコンデンサーや抵抗、整流用のダイオードなどを俯瞰したところで、基板上にも基板実装チップの小さなパーツがところ狭しと設置されている。
<U3>のICから接続されている電圧増幅用のインダクター、あるいは周辺回路からの異常発振が話題になっている根本の発生源ということらしい。
こうした究明結果は、優秀な先達の血の滲む調査によって得られたもの。内容を書いている私が確認したものではない。そうした検証の結果、<L1(インダクター)>と<C11(コンデンサー)>のふたつのパーツが多くの問題を含んでいることが明らかにされている。
この課題に関して、改めて踏み込んで触れることにしよう。
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