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2007.11.17
紅葉の高尾山

アクセス;
 JR中央線―高尾駅または京王線―高尾駅 より小仏方面バス(日影バス停下車)

コース;
 高尾駅北口バス停より 小仏行き(日影バス停下車);乗車時間約15分
    ―休日はバスが大変混雑するが、増発があり2台が一度に発車する。

 往路;
  日影バス停〜ウッディハウス愛林;10分、〜いろはの森;10分、〜4号路合流;50分、
  〜もみじ台;30分、一丁平;25分、昼食
 復路;
  〜5号路、3号路;40分、薬王院にて休憩、
  〜女坂、1号路(ケーブル駅)20分、びわ滝コースにて清滝駅(ケーブル駅);45分

カメラ;
 PENTAX K−10D
 RICOH CAPLIO GX100 24−72mm F2.5

レンズ;
 PENTAX FA135mm F2.8
        DA50−200mm ED F4.0−5.6
        A50mm マクロ F2.8

三脚;
ベルボン ULTRA STICK50
 (画像添付時に約30%程度に圧縮)


 「新蕎麦」の季節(本日の反省 2006.11.05)が来た。今年はもう、「北海道 幌加内産の新そば」 というのを2回ほど食べた。

 「生十割そば」を売り物にしている土風炉(とふろ)というチェーン店のランチだが、この店は生のわさびが出て来て自分ですりおろすので、そばの香りだけでなくわさびの香りも同時に楽しめる。

 こうして、街で食べるそばも美味しいのだが、やはりこの季節は、紅葉を楽しみながら<山>で食べたいものだ。

 そんな訳で、紅葉が楽しめる手近な山、ハイキング定番の<高尾山>を歩いて来た。

JR高尾駅 高尾駅
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日影沢

静かな日影沢を歩いて 、さらに静かな「いろはの森」へ

 高尾では丁度紅葉が見ごろだろうと、先週あたりから行きたいと思っていた。今週くらいが「肌寒い事も無く、安心して楽しめるのでは」と考えていた。快晴という程ではないが、写真を撮るには光が回って丁度よい天気だった。

 春もそうだが、紅葉の時期もかなりの混雑が予想される。

 今回も<人出>を覚悟していたので、それなりのコースを選んだのだが、着いてみたら丁度「紅葉まつり」というイベントをやっていた。春の「若葉まつり(2007.04.21 「裏高尾を登る;穀雨」)」と同じだ。


 予想通りの展開で、コースの選択は正解だった。京王線の高尾山口からオーソドックスに登るのではなく、JR高尾駅からバスで小仏方面へ向かい、「日影沢」から「いろはの森」を登る(2007.04.29 「裏高尾;日影沢を登る」)のが今回のコースだ。

 このコース取りのため、春のときと同様に静かな秋の山を堪能することができた。
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日影沢林道 いろはの森

いろはの森

 「いろはの森」を選んだのは、静かに歩ける事を期待したからだが、それだけでなく、森は広葉樹が多いので、紅葉が美しいに違い無いと思ったためだ。

 このコースに来るのは春だけなので、紅葉する様子は想像に過ぎなかったのだが、期待したとおりに幾本かの木々が色付いていた。ただし、いろはの森は高度が低いので、本格的な紅葉となるのはまだもう少し先のようだ。

 所々で、日差しに輝く美しい葉に出会い、その都度写しながら、のんびりと登っって行った。途中では2組ほどとすれ違ったくらいで、本当に静かな秋の低山の雰囲気が味わえた。
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色付く もみじ 見事な紅葉(山頂付近)

 「いろはの森」が終わり<4号路>との合流になったが、そこから先の道は大分混み合っていた。

 そのまま進んで山頂間際の<1号路>との合流まで来ると、静かだった山は一転し、すさまじい混雑となった。道だけではない。トイレや茶屋では行列ができているし、山頂のベンチや広場は人で溢れかえっていた。

 宴会状態は春と同様だが、想像以上の混みようで、まるで海水浴場のような様子には呆れてしまった。落ち着いて休むことはできそうに無いので、早々に山頂を抜けて、「城山」方面へ向かうことにした。

山頂のもみじ もみじ台
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アズマヤマアザミ

 山頂から「城山」へ行くには、最初に急な階段をおりるのだが、そこには見事な紅葉があった。

 山頂から全域に広がる訳ではないのでスケールは小振りだが、階段の先に鮮やかな「もみじ」が立ち並んでいて、それが眼下に一望される。
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サクラ

 階段が終わった先のコースは、植生復元中のロープで規制されているため狭くなっている。

 ロープを越えて立ち入らなくても、コースの中だけで紅葉や植物は楽しめる。(オーバーユースでの荒廃が問題となっているということを知らずに入ってしまう人もいるので、案内板などで啓蒙するとよいと思う)
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もみじ台の主役

 春に訪れたときに「イカリソウ」や「スミレ」が咲いていたあたりでは、桜の葉が綺麗に染まっていた。

 紅葉ばかりに気をとられていたが、足元では「キツネノノアザミ」ほどの大きさの花をつけた「アズマヤマアザミ」が何箇所かに咲いていた。そして道脇では紅葉を背にススキが秋の日差しを浴びて輝いていた。

輝くススキ
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秋の空に浮かぶ もみじ台

 さすがに「もみじ台」だ。

 名前にたがわず、紅葉の鮮やかさが増してくる。ブナの林を背にするのでコントラストが素晴らしく、どの葉を見ても写したくなってしまうほどだ。

 名物の「なめこ汁」がある『もみじ茶屋』も大入りの人で、縁台などは一杯だ。 休憩ができるベンチや空き地もハイカーで陣取られている。このあたりで昼食を、と思っていたがもう少し先の「一丁平」まで行かないと場所がなさそうだ。

 もみじ台から一丁平までの間をゆっくりと歩き、さらに見事に染まった葉を写した。

一丁平へ
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もみじ ミヤマシキミ

 「一丁平」まで来てもまだ人は多いが、だいぶゆったりとしてくる。

 もみじの色も一層濃くなってきたようだ。 「ミヤマシキミ」の紅い実が日を浴びて光るし、ブナや白樺の林を背にした紅葉が際立っている。

 もう少し登れば一丁平の広場に出るので、そこで待望の昼食をとって一休みにしよう。

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 今回の楽しみはもちろん下山後の「そば」なのだが、のんびりと紅葉を楽しむ山なので食事も工夫してみた。

 すこし寒いかも知れなかったので、「白菜などのやさいなべ&うどん」を楽しもうという企画だ。

 今回の山行は、仕事を一緒にしている中国の方と来ているので、味付けもちょっと工夫してみた。食後の一服に中国茶も用意している。(台湾の青茶だが、まあ、これは私のハイキングでの最近の定番品だ) 彼は随分辛い物でもまったく平気なので、さらに用意したチゲのセット(スーパーで売っているセットもの)で「変化するなべ」を楽しんだ。

 私自身はカメラ自体(メカ)に傾きがちだが、同輩とは写真が共通の趣味だ。

 だから、今日は、写真で寄り道をしても怒られないし、ゆっくりと写すことができる。普段は一人でカメラを手に歩くが、食べ物も楽しむなら相棒がいたほうが良い。

やさいなべを作る さらにうどん
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初秋の日差しを浴びて
薬王院

 ゆったりとした昼食を楽しんだので、さらに「城山」方面へは行かずに、ここから下山することにした。

 山頂への道を避けて自然探求路の<5号路>を回って<3号路>に出て、途中から「薬王院(やくおういん)」へ向かう道をすすむ。<3号路>をそのまま行くと「男坂」が終わった先へ出るのだが、途中で僧房の裏手へ出る道が分岐している。

 お参りをしたり、お土産やお御籤を買ったり、茶店やお土産やさんで豆や漬物などの味見をしたりして楽しむことにした。(ここならどんなに混雑していても苦にならない。)お寺へのお参りに混雑はつき物で山と思うから憂鬱になることに気がついたからだ。

 だからいっそ、高尾山を登っている(逍遥している)ときは、山行ではなくお寺への「お参り」と思えばよい。そうすれば、山頂の混雑も納得できるかも知れない。

薬王院 天狗さま

龍ですね。 薬王院の見事な紅葉
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谷間を望む 行者

 「薬王院」からロープウェイの山頂駅のあたりまでは、人波に混じって<1号路>を降りてきた。

 駅の前の広場でお土産物を物色していたら、なんだか、道の下の方で大きな声がしてきた。

 よく聞くと歌うような大きな声だけでなく「法螺貝」の音が混じっているようだ。なにかと思ってしばらく注意していると、写真の集団が登ってきた。先達(せんだつ)に導かれて、遍路のような装束を着た行者たちだった。

 秩父あたりに行くと、遍路の人たちをよく目にするが、行者はあまり見かけない。大山や御岳、筑波などへ行くと今でも「講」の人たちがいるのだろうか?。 ちょっと驚いてしまった。

山頂駅前の広場から 光る

 ロープウェイ駅からは勿論ロープウェイは利用せずに歩いて降りるのだが、<1号路>ではなく、「びわ滝」への道で下山することにした。

 このちょっと急な道を選ぶのは、早く下りて混雑する前に店に入るためだ。春に立ち寄って美味しかったそばやさんへ寄るためだが、急いだ甲斐があって少し待っただけで、座敷に席を取ることができた。この店は、店頭で気合を入れてそばを打っているところを見せているので、人気がある。

 そばも美味しいが、他にも美味しいものがある。豆腐、鮎やイワナの塩焼きなど、左党にはたまらないものも食べられる。

下山後の楽しみ 自家製、おぼろ豆腐

 手打ちの美味しい蕎麦とおぼろ豆腐を食べながら(固辞したが結局ご馳走になってしまった)、2人して今日の成果を話した。

 概ね、今回の企画は成功であった。さて、彼は、どんな写真をとったろうか。
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