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2009.05.31
梅雨入りの紫陽花

アクセス;
 さいたま市; JR埼京線:北与野

カメラ;
 PENTAX K10D

レンズ;
 PENTAX FA100mm F2.8 マクロ
 PENTAX DA70mm F2.4 LIMITED

三脚;
  K10D:カメラの手ぶれ補正にて、三脚は不使用

 (画像添付時に約70%程度に圧縮)


 とうとう鬱陶しい季節がやって来た。頚椎を痛めてからというもの、私にとっての梅雨の時期というものは、実に憂鬱な季節だ。

 低気圧が勢力を増すと、次第に首筋が張って来る。雨が連日降り出す頃には、実に重苦しさに耐えられない程になる。

 だから、灰色に染まった雲が空一杯に重く垂れ込めて来たりすると、もういけない。なんともいえない鈍い痛みに包まれて、集中力も何もあったものではなくなってしまうのだった。

道脇の紫陽花
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道脇の紫陽花 道脇の紫陽花

 何年か毎にひどく痛み出す年がある。きっかけは春先の不用意な寝違えなどだが、それが二ヶ月ほど続く深い痛みに繋がる。こうした年には毎日通院して治療するのだが、梅雨が明ける頃にならないと決して良くはならない。早い話が持病なのだと思う。

 憂鬱な気分を晴らしたいと思うのだが、襲い来る鈍い痛みには容赦が無い。結局、なんとか誤魔化すしかないので、ぬるめのお湯に長めに浸かったり、いろいろと工夫する。だからこの時期は日帰り温泉に頻繁に行ってしまう。

 梅雨の時期は鬱陶しさのほうが多いのだが、この時期ならではの愉しみも、実はある。道脇に咲く紫陽花がそれだ、といえよう。
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道脇の紫陽花

 さいたま辺りでは、花は梅雨入り前から咲き始めて、ひと雨毎に美しさを増していく。

 雨が降らずに数日の間、日照りが続くとせっかく開いた可憐な花がすっかり萎れてしまって、元気もなくなる。でもひとたび雨に濡れると、まるで生き返ったように元の姿に戻ってくれる。可憐な美しさから弱い印象が沸いてくるが、実は逞しさも併せ持っている花だと思うのだが、どうだろう。
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紫陽花

 梅雨は憂鬱極まりないが、慈雨であり、実りの雨だから、これは仕方が無いと想い定める他は在るまい。

 雷を伴った激しい雨ではどうにもならないが、ひっそりと煙るような静かな雨だと、この花のまた違った趣が楽しめる。花弁や葉に雨を受けて、集まった雨粒が光る様子は、花の色合いがひときわ増して美しい。

葉が逞しさを増す
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 そういえば、今年はまだ山間で咲く紫陽花を見ていない。

 去年の同じ頃は紫陽花を追いかけて川越(2008.06.15 「喜多院に咲く紫陽花」)に行ったのだったが、勿論、この界隈の道脇で咲く紫陽花(2008.06.10 「紫陽花散歩(与野)」)も存分に写真を撮った。

額紫陽花 額紫陽花
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額紫陽花

 森を背に咲く紫陽花は、写真で撮ると背景が黒く沈んで、まるで花が宙に浮いた様になって、本当に幻想的な様子になる。背後に森のある丸山公園(2007.06.16 「花菖蒲・あやめ・睡蓮・紫陽花(丸山公園)」)や山を背にする越生(2007.07.06 「あじさい街道(越生)」)などでは、そうして咲く紫陽花の写真が撮れる。

 絵画で言えば日本画の背景のように、写真で在っても実に単純化された色の無い(たとえ淡く色があっても意識されない状態に整理され)省略された背景に、前景を飾る華麗な花が点々と咲く様子は、さらにこの花の美しさが純化されて実にいいと思うのだ。

 道脇では背景を沈めようが無いが、それはそれでいい。額紫陽花などは、じっくりと花の様子を眺めれば小さな宇宙が見えてくる。

ヤエムラサキ(八重紫)
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ヤエムラサキ(八重紫) ヤエムラサキ(八重紫)

 5月31日に撮ってから、暫く晴天が続いた。このため、家の直ぐ前で咲く紫陽花は日を受けて花が萎れた。

 先に書いたが、その後の雨で一度は元気になったが、額紫陽花の中央の蕾状の部分はすっかり開いて、花の周りに小さな色の粒が盛んに落ちている状態となった。

 額紫陽花に似ているが、花弁が八重咲きの種類がある。6月7日出勤前の早朝に何枚か、そうした近所に咲く花を写してみた。思いがけない日照りで萎れてしまわないうちに、と思ったためだ。

ヤエムラサキ(八重紫)
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ヤエムラサキ(八重紫) ヤエムラサキ(八重紫)

 去年気付いて紹介(2008.06.10 「紫陽花散歩(与野)」)したが、「ヤエムラサキ(八重紫)」という種類があって、これがちょっと変わっている。

 額紫陽花の種類の「ヤマアジサイ」の変種だと思うが、花弁が八重に咲く。花の色は必ずしも紫ではなく、淡い青や全くの白、薄紫や淡い赤色など、様々だ。花弁の数が多い分、雰囲気は華麗で豪華なものだ。

 人気種なのだろうが、最近は良く目にするようになって来たように思う。むしろイメージとして馴染みが深い西洋紫陽花の手毬状の丸い花のほうが、最近では心なしか少なくなってきたように思われる。
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 紫陽花はポピュラーで手軽な庭木だが、塀に沿って植えられていたりして、どちらかと言うと庭で主役を張るのではなく脇役的な役どころだと思う。

 紫陽花の大きな花が幾重にも咲いて壁のようになっていると、辺りが明るくなるようで華やいでいる。それは判っているが、しかし、普通の家では寺院や公園や山道などで目にするような、幾重にも重なった状態はとてもじゃないが作れない。
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 そのため、花弁自体が派手な様子の「ヤエムラサキ」などが流行っているのかもしれない。ハナの種としては弱いのかもしれないが、この種は人家の脇や街中の細い路地でしか見かけない。

 咲いている様子で一番好きなのは木漏れ日を受けて咲く額紫陽花なのだが、最近見かけるようになったこの種類の花も気に入っている。
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