朝霞(あさか)駅での乗り換えでは、JRの駅に隣接する東武東上線の朝霞台駅へ、一旦それぞれの駅の外へ出る必要がある。ただし、駅前のロータリーは一緒で、ほとんど同じ場所といってもよい近さなのだが駅舎はまったくの別になっている。JRと東武線の駅では、川越駅と本川越駅や足利駅と足利市駅、日光駅と東武日光駅など、駅同士が連結していない、しかもちょっと距離があるところが多い。伊勢崎線・日光線の久喜駅や栗橋駅、両毛線の伊勢崎駅、のように構内が一緒だと助かるのだが・・。目的地の「越生駅」もそうだ。JR八高線と東武線のホームが並び、連結している。
一旦改札を出たついでに、駅前で食事をすることにした。食事の店を迷ったり、駅前にあった古本屋さんで道草しているうちに、なんだかこの後に電車を乗り継いで越生まで行くのが面倒になってきた。
新座には有名な「野火止(のびどめ)用水」や紅葉の名所として賑わう古刹の「平林寺」がある。新座なら、まだ自然が残って楽しめる場所があるに違いない。そんな場所をみつけてみるのも楽しいではないか、と思えてきた。
駅前の本屋さんで地図やガイドを探したが、あいにく新座周辺のことは記事になっていないのだった。それでは街をぶらぶらするか、と駅前に掲示されている地図を見いていたら、すぐ近くに川があることに気が付いた。「新河岸(しんがし)川」と「黒目(くろめ)川」がそれだ。「新河岸川」は赤羽でも目にするし、川越でも目にする。江戸時代の内陸への主要な川運の舞台となって整備された川だ。
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