なぜか判らないが、大平山の山頂は「ヤマツツジ」が咲き乱れていた。 ― 赤城(群馬の赤城山)の荒山(あらやま)山頂に咲く躑躅のようで、明るい頂に咲く、よく似た景色が広がっていた・・・。
日当たりを考えてなのか、山火事に繋がるかも知れない落雷を避けるためか、大きな径の切り株がいくつもあった。そのために山頂は視界が開けて明るい状態だ。暗い杉の植林ではなく、この明るい頂上が本来の植生なのだろう。どこもかしこも杉だらけ、いつも残念に思うが、なんと貧しい山ばかりにしてしまったのだろう。
何本もの山躑躅が明るい日を浴びて咲いていた。私の他には、この山には誰もいないし、多分、開けた山頂も、ほんのたまにしか訪れる人がいないだろう。そんな頂上に華麗に咲いている躑躅がもったいない気がして、私はその様子を何枚も写真に撮った。
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