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2008.09.15
秋の入り口(コスモスを探して;与野界隈の自転車散歩

カメラ;
 PENTAX K10D

レンズ
 PENTAX FA43mm F1.9 AL Limited
 PENTAX DFA100mm F2.8 マクロ

 (画像添付時に約30%程度に圧縮)


 秋風たつ休日、二十四節句では早くも「白露」だ。朝夕はもう涼しくなっていて、大分過ごしやすい。先日まで強い日差しが嘘のようだ。

 しかし、「秋の色」はまだやって来ない。

 もう少し朝夕が涼しくなるだけで無く、日中も過ごしやすくならなければ・・・。

コスモス
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 木々の葉や道に咲く草花はその準備を始めているが、秋本番にはまだまだ時間が掛かりそうだ。

 今日は、仲秋の名月、「十五夜」だ。月齢は勿論満月で、煌々と輝く大きな月が望めるはずだが、今日の予報は生憎の雨模様だ。台風が来ているらしい。

 そういえば、「お月見」をしたのはいつの頃だったろう。手作りの小さなお団子を並べて、輝く月を愛でたのは、もう何十年も前のことだ。小学生の頃には近所の川原に行ってススキを取って来た。笹の葉に短冊を着けて天の川を仰いだのも、同じ頃のことだ。

キバナコスモス
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 生活の中での「歳時記」を大切にした子供の頃のそうした経験は、私が繰り返さなければ継承はされずにそこで終わってしまう。

 「七夕」「お月見」、次にやってくる行事は何だったろう。もう後は12月30日の「お餅つき」くらいしか思い浮かばない。

 暫く考えていたら、いろいろ思い浮かんできた。「運動会」や「秋祭り」、「遠足」や「紅葉狩り」といったものがあった。子供の頃には、学区内の町内対抗で「市民運動会」というのが行われていた。学校で児童や生徒だけが参加する運動会とは、また一味違って実に楽しかった思い出がある。学童の父兄でさえ参加が少ないので、今となっては開催する事自体が無理だろう。こうしたものを生活の中に取り入れていれば、季節の移り変わりを楽しむことが出来るのだが・・・。

ツルリンドウ?だろうか サルスベリ

 「夏祭り」や「花火大会」が終戦を祝っての行事であったのに比べると「秋祭り」の方はぐっと歴史が古い。本来は稲作の豊穣を祝い、また来年も収穫できることを祈る「収穫祭」だったものだ。

 ことしは、例年に無く雷が多かった。夕立もあり、昼間からの雷雨もあった。「稲妻の光」を浴びて、稲は伸びるという。そうすると、今年は豊作なのかもしれない。少し郊外へ行ったあたりで見かける稲田では、刈り入れが始まったところだ。

 この辺りでは、農地も少なくて住宅地ばかりだが、秋祭りは盛んに催される。さいたま新都心の「咲いたまつり(2007.10.13 「咲いたまつり(さいたま新都心)」)(2008.10.11 「咲いたまつり(さいたま新都心)」 」がある。それに与野の「大正時代まつり(2007.10/28 「大正時代祭り(与野本町)」)」、北与野・与野本町の市民祭りである「中央区民まつり(2007.11.12 「中央区に暮らす;本日の反省 (2006)」)」が前後して行われる。

 どの祭りも手作りで、家庭的な雰囲気がある。「咲いたまつり」が一番規模が大きく、今風のイベントだが、それは祭りの歴史が極めて浅いためだ。
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コスモス 落ち葉散る木道

 連休の最終日の月曜の午後、自転車を漕いで近所へ散歩に出かけた。

 いつもの「水辺の里(2008.07.21 「川辺の花散歩(与野)」)」にコスモスの具合を見に行ったのだ。

 川岸沿いに、涼しい風が吹いている。午後から雨、という天気予報だが、三時近くになるがまだ降り始めないで天気がもっている。晴れてはいないが、むしろこのくらいの方が過ごしやすい。

 ウッド・デッキ横のコスモスは三分咲きといったところだろうか。早咲きのキバナコスモスはもう七分程が咲いているが大きなコスモスはまだ、もう少し先になりそうだ。

 木道には川岸で並木になっている桜の葉が飛ばされてきていて、積もり始めている。色付いた落ち葉で一杯になったら、趣のある景色になるだろう。また、ひとつ楽しみが増えた。

コスモス
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林のヒガンバナ

 そのまま、川岸を抜けて公園へといってみる。

 林床に彼岸花(2006.09.24 「彼岸花の様子、水辺の里」)が植えられているからだ。

 しかし、まだ早かったようで三輪ほどしか咲いていなかった。与野の氷川神社のバス通り沿いの日向ではもう盛んに咲き始めているが、こちらはまだまだだ。来週の飛び石連休のころ、油断した隙を突いて、あっっという間に咲きそろってしまうことだろう。

ヒガンバナ ヒガンバナ
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色着きを待つイロハ・モミジ

 飛び火する炎のように林の中で咲く様子は、実に見事なものだと思う。

燃えるような紅い色と大輪の花の様子を見ていると、不思議な気分になってくる。幽玄というか、なんというか。表現が難しいが、凛として咲く、その花の様子は本当に玄妙だ。

 また、楽しい季節が巡って来た。

 暫く前から、夜になると盛んに虫が鳴いている。それがここ数日は、声に厚みが増した。多くの鳴き声が混じって、一つの響きになっている。少し前は、声高に鳴く何匹かの声だったのに今はいくつもの種類の声が何層にも重なっている。

 最近では、公園の中の日陰などであれば昼間でも虫の音が楽しめる。

河岸の野草
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準備する桜の葉

 公園の外周部分に作られた小川に沿って歩き、公園の敷地から一度外れて、そこから続く川岸の桜並木の下を歩いてみる。

 並木に植えられた桜の葉の一部が染まり始めている。

 こうして、秋の入り口を目の当たりにすると、季節が移ろって行くのがよく感じられる。だんだんと、でも着実に木々は次の新生へ向けての準備を始めているようだ。


 セミが太い枝の上で鳴いている。夏の終わりを惜しむような、切ない鳴き声だ。

落ち葉(サクラ) 落ち葉(サクラ)

晩夏を惜しむ 川原のアカツメクサ
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林を背にしたコスモス

 川岸を一回りして、また公園へと戻ってきた。

 公園の外周の林を背景にして、コスモスが数輪、花をつけていた。こうした咲き始めの様子も可愛らしい。

 気がつけば、公園の奥にも花壇というかなんと言うか、一塊になってコスモスが咲いている。ここは前に紹介した「両端に座っているのに、つぶやく声が直ぐ近くに聞こえる50mほどのアーチ状の壁(2007.10.20 「初秋の散歩にて(鴨川)」)」の直ぐ前だ。

 キバナコスモスも満開に近い。これはダリアだろうか、幾重にも重なった赤い花が盛んに咲いている。その横にも、沢山のコスモスが植えられている。キバナコスモス程ではないが、普通のコスモスも元気に咲きそろっている。

秋を先取る 秋を先取る
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秋を先取る

 儚く揺れるこの花を見ていると、心が安らいでくる。


 「I concentrate on you」 JAZZの名ピアノ・トリオのエディ・ヒギンズ・トリオが演奏する曲だ。

 美しい旋律の秀作が、夕方近くの秋の入り口に出会ったこんな景色にはよく似合う。

 「ロマンス(A fine Romance)」というアルバムに収められている。機会を見つけて、是非聴いて頂きたい、秋にぴったりの素敵な曲だ。  

秋を先取る
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