さて、大抵の前橋市民であれば、凍りつくような冬場に全面結氷した湖でのスケートや、穴を穿ってのワカサギ釣りに出かけた経験というものを持っているはずだ。
そうでなくても、新緑のまぶしく輝く時期や、可憐なツツジが一面に鮮やかに咲く誇る時期、あるいは鮮やかな紅葉が山肌を染める時期などに、市内から手短な自然溢れるこの山へ、何度も行ったことがあるはずだ。
自動車の保有率が高い市民にとって、前橋から山頂へのアプローチの多くはマイカーによるものだろう。公共の交通機関が未発達だったためが強いのだが、そうした状況にあっても、少し前までは前橋駅から山頂までのバスが定時に走っていた。
中学生や高校生の頃には、その路線バスを何度も利用した記憶がある。だが、今はどうなのだろうか。前橋駅を中心点として市域を頻繁に走っていた路線バスの多くはしばらく前に廃止されてしまったように聞いた。
ところが、練習での試走の際に、赤城山頂へと向かう県道沿いにいくつかのバスの停留所があった。改めて確認していないので定かではないが、今も赤城山へ向けての路線バスが、昔と変わらずに走っているのかもしれない。
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