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オーディオ : スピーカーエンクロージャーを作る
ダブルバスレフの復習

<コーラル12cmフル・レンジユニットとダブル・バスレフ・エンクロージャー>

 高校生のときにコーラルの12cmフルレンジ・ユニットのペア分が手に入った。

 当時、定期的に買っていた「週間FM」誌だったと思うが、読者懸賞で見事に当たってプレゼントされたものだ。CORAL社は今は無くなってしまったが、FOSTEX社と並ぶ国産のスピーカー・メーカーで、ユニットだけでなく、通常(完成品の2ウェイや3ウェイの大型)のスピーカーも製造・販売していた。バックロードといえば「コーラル」というほど、人気の高いメーカーであった。

 フルレンジだが、大型のマグネットがついていて効率が高く、フレームががっしりと厚く、白いペーパーコーンの美しいユニットだった。

 週刊FM誌上では「長岡 鉄男」さんの連載があって、そこで「ダブルバスレフ」型のエンクロージャー例が紹介されていた。記事の内容は16cm用のボックスであったように思うが、手元には現物しか残っていないので、設計の詳細は忘れてしまった。その記事のエンクロージャーを適度にダウン・サイズして12cmユニットを入れる箱を作ったのだ。

 懸賞で手に入れた能率の高いフル・レンジのユニットは、二重の空気室で低音を増強するという概念のエンクロージャーに収まって、見事な低音を響かせた。設計では、一次ダクトは板によって四角柱を作った直線のダクトで、二次側はダクトではなくスリットなのだが、そのスリットはフォーン形状として末広がりの音道としてバッフル面へ向かい、バッフル面からはスリットで外部に出る、という構造のものだ。リジナルの長岡鉄男さんの設計を、確かな理論もなしに少しアレンジしていた様に思う。

 2cmの板厚のシナベニア(合板)製の強固なエンクロ−ジャーで、今でも実家の部屋(オーディオルーム)で設置状態のままだ。ラフ・スケッチになるが、形状の概要だけ掲載してみよう。

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幅   240mm
高さ  480mm
板厚   15mm

が およそのサイズ。
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<ダブル・バスレフ>

 ダブル・バスレフとは、フルレンジの小径ユニットでの低音域の増強手段を提供する箱の仕組みだ。小径ユニットがマウントされた場合、スピーカーのユニット自体の直接的な振動では、豊かな低音が期待できないので、スピーカーのコーン裏面の振動を有効に活かそう、というものだ。一次二次の連続する二つの部屋を箱の中に持つのが特色だ。

 同じような仕組みのバックロード・フォーンでは、スピーカー裏面の低音域を次第に広がる音道で増強しながら、前面に導いて排出する。ホーン形状での増幅という意味では、トランペットやホルンやチューバなどの管楽器と同じだ。バックロード・フォーンは素人では工作精度に問題が出て、作り上げるのが中々難しい。

 そこで、ダブル・バスレフ型が登場する訳だ。基本的な仕組みは、一次ボックスで増強された低音域の空気振動(スピーカ裏面が音の発生元)が、一次スリット(ダクト)から排出される。その振動は、次の二次ボックス内の空気を振動させてさらに低音域を増強し、二次スリット(ダクト)から外部へ排出されるのだ。



コーンは当初美しい白であった。
いつしか変色して「わら半紙」のように黄ばんでしまった。

そのため、ラッカーで塗装した記憶がある。
年代の割りに妙に白いのはそのためだ。
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