オーディオのインデックスページへもどるオーディオ のページへ         Top Pageへ移動 Top Pageへ移動        このページを閉じる 閉じる

オーディオ : ONKYO 12cmスピーカ・ユニット
W−1239B (ウーファー)

<ONKYO製 W−1239B ウーファー・ユニットを利用する>

 パソコン(WindowsXP)の音声出力は「音声ドライバー」ソフトの設定で5.1chが選択できる。そこでフロント出力のスピーカだけでなくセンター・スピーカとサブ・ウーファーを追加しようと思った。

 パソコン上でDVDの映画を再生して、5.1chのサラウンド再生用のヘッド・フォンで聴いてみると、結構これがいけるのだ。

 DVDプレイヤーはハード・ディスク付きの東芝製のレコーダー(操作性は今ひとつで、わりに使いずらい)で、DENONのサラウンド・アンプ(AVC−M370)に繋がっている。だからサラウンドで大迫力の再生を楽しむ、となれば東芝のレコーダーとテレビでの再生で楽しめばよいのだが、パソコンの環境でも「ミニ・シアター」が楽しめればと思ったのだ。

 今では「ドルビー・ヘッド・フォン」の規格でソフト的にサラウンド再生ができる。たとえば、サラウンド・アンプの<AVC−M370>のヘッドフォン出力は「ドルビー・ヘッド・フォン」の規格に対応した出力となっている。普通のイヤ・フォンやヘッド・フォン(つまりはステレオ用の2チャンネルの出力)でサラウンドが楽しめる。

 ちなみに、私が持っているドルビー・サラウンド専用のヘッド・フォンは優れもので、内部にメイン・スピーカのほかに、プレゼンス用(音場再現用)のスピーカが入っている。普通のステレオヘッド・フォンとは違って、片側3個のスピーカ(左右で合計6個)が内臓されている。この仕組みはサラウンド再生をハード的に複数の専用スピーカを搭載することで解決したものだ。このヘッド・フォン専用のアンプでプレイヤー側(DVDプレイヤーの出力やパソコンのオーディオ出力)にあるサラウンド出力用の5.1ch(6ch)出力端子と接続し、アンプ部とヘッド・フォンは専用コネクターで接続する仕組みだ。普通のヘッド・フォン接続用のステレオ・プラグは着いていない。このため、そのままヘッド・フォン単体で各種の再生機器のジャックに接続して利用することはできない。ヘッド・フォン専用のアンプへの入力信号は6Ch分の都合3系統となっているが、あえて左右の2Chの入力だけでも良い。ただし、ヘッド・フォンを駆動するには、この専用のアンプ部の介在が必須なのだ。

 このヘッド・フォンのアンプ部には専用ヘッド・フォンの出力の他にスルーの外部出力端子が用意されている。その出力へアンプ内臓のスピーカを接続しようという事だ。
 
 パソコン用の左右のメイン・スピーカはアンプ内臓2WayでONKYO製の<GX−D90Y>。そこでサブ・ウーファーも同じONKYOのユニットで作成しようというわけだ。この小径ウーファーはそうした利用目的だったので、秋葉原の「コイズミ無線」でユニットを見つけて、2005年に一個だけ買って置いたもの。


CORAL 12cmユニットでのダブルバスレフ のページへ
FOSTEX FF−125ユニット のページへ

TB(Tang Band) W3−593SG のページへ
DIY−AUDIO SA/F80AMG のページへ
TB(Tang Band) W3−582SC のページへ
DAITO−VOICE FW130G51−5 のページへ
DAITO−VOICE F66U63 のページへ

TB社製 W3−593SGでのスピーカ自作 のページへ
DIY−AUDIO社製 SA/F80AMGでスピーカ自作 のページへ
8cm―12cmユニット用タンデム・スピーカーを自作 のページへ

月刊STEREO誌付録 FOSTEX P650を作る のページへ
AVボード サラウンドステーションを作る のページへ

 だが、そのうちに気が変わって、パソコンでのサラウンド再生ではなく普通の音楽ソースのステレオ再生用として2ウェイスピーカを作ってもいいか、と思いはじめた。車載用として購入したケンウッド社製の2ウェイ・スピーカ・ユニットのポリプロピレンを使ったツィータが一組分ストックしてあるので、それを利用すれば2Wayのスピーカーが作れるではないか、と思ったのだ。

 もう少し詳しく言うと、私の車へのツィータ装着は、ドア・ミラーの基部部分にマウントする仕様だ。ツィータスピーカーの取り付けでは「専用のグリル」と「マウント・アダプター」が必要となるのだが、スピーカ・ユニットとセットになっている状態でしかメーカのオプションが用意されて無かった。だから、結局車載用に購入したケンウッドの2ウェイ・ユニットのツィータだけが余ってしまった訳だ。そのツィータは、マグネット部分に「アルニコ磁石」を奢っていて、能率が高く、非常に高性能なものだ。だから折を見て、なんとか利用したいと思っていた。

 余っている本来は車載用に設計された高性能なツィータと、このウーファーをうまく組合わせて利用できれば、というのが、構想の原点だ。この2Wayスピーカを作るという構想のために、型番が無くならない内にもう一つ、ユニットを買い足したのだ。

ONKYO社製 W−1239Bのマグネット フレームとマグネット部
ページTopへ移動
<ONKYO製 W−1239B ウーファー・ユニットについて>

 ウーファー・ユニットのマグネット部分は、ごく普通のものだ。特に強化されたもの、という訳ではなく、この口径からするとごくオーソドックスなものなのだと思う。

 判っている能率は、インピーダンスは3.5Ω、最大入力耐圧は40Wだ。

 ユニットの定格表があったはずだが、一寸、見つからない。今の時点でメーカーのサイトを見ても、最早掲示が無いので詳細がまったく判らなくなってしまっている。

 旧製品に対するメーカ側の姿勢にもよるのだろうが、もう少しなんとかならないだろうか。2ウェイ用にネットワークを組もうにも、推奨されるクロスオーバー周波数や、エンクロージャーの容量など、自作に必要となるデータがまったく判らない状態なのだ。


 実家に置いたままになっている、メイン・システムでのスピーカはONKYO製だ。3ウェイのメイン・スピーカで輸出仕様のものだ。ケンウッドの初期のデジタル・アンプでドライブしているのだが、いい音で鳴っていて気に入っていたものだ。正月に帰省した際に、ふとユニット保護用のサラン・ネットを外してみて、実に驚いた。25cmウーファーなのだが、そのエッジの部分が完全に腐食していた。ウレタン製だと思うが、加水分解していてボロボロになっている。音は出さなかったので判らないが、これでは駄目だろう。Web上で調べると、自分で補修もできるようだが、どうだろうか。いっそ、エッジの駄目になったスピーカのネットワークとツィータを取り外して、このウーファーと組み合わせて利用する、という案はどうだろうか。

 好きなメーカーなので、応援する気持ちがあるが、旧製品に対するアナウンス(情報開示)がまったくないのが残念だ。

 構想は、色々と広がっていくのだが、実体化するための情報が決定的に欠如している。このため、このユニットも実は箱に入ったままで、その音を出す状態には至っていない。

 私の場合には、ままある事なので驚くには当たらないが、家庭内での意図せぬデッド・ストックであり、非常に「モッタイナイ」状態なのだ。なるべく早い時期に日の目を見せたい、と思わずにはいられない。

ONKYO社製 W−1239B ONKYO社製 W−1239B
ページTopへ移動
<ONKYO製 W−1239B ウーファー・ユニットの規格  (2008.06.18 追記)>

 ふと、記憶が蘇った。確か、いろいろな保証書が入っている引き出しにこの製品の仕様書をしまったのではなかったか・・・。

 引き出しの底のほうを探してみると、嬉しいことに「製品仕様書」が出てきた。

 記憶にはまったく無かったが、改めて観てみると「製品仕様書」と「組立図」、両方とも社内書式のままが添付されていた。「組立図」は、完全な図面(しかも正式図面)であり、設計者や製図者、検図者や承認者の名前が記載されている。これを掲載してはいかにもまずい。「製品仕様書」も社内試験仕様書と結果報告書を兼ねているようだ。これもちょっと公開してはまずそうなので、以下にスペックだけでも記載しておこう。

   マウント穴  口径 117mm (12cmウーファー である事がはっきりした)
   マウントネジ 径   5Φ マウント部の4箇所のネジ間の直径は 127.5mm
   ユニット高   64.6mm (マグネット部は 25.3mm)
   重量     750g (マグネット部 75x32x10 181g)
   許容入力  40w  (最大入力 80w)
   fo       60Hz (最低共振周波数)
   音圧レベル  87dB
   出力周波数 fo ~ 3,000Hz

という状態だ。
推奨のエンクロージャー容量や、ツィータとのクロスオーバー周波数などは、依然判らないままだ。