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オーディオ : TB(Tang Bond) 8cmスピーカ・ユニット
W3−582SC (フルレンジ)
<TB製 W3−582SC 8cmユニット (2008.09.14)>
評判のDIY−AUDIO社の「SA/F80AMG」を購入する際に目に留まったユニットがある。秋葉原の「コイズミ無線」で、隣に置いてあったのがこのTB社製の美しい色のコーンを持った製品だ。その際は残念なことに「現在品切れ中」で、入荷は次のロットで7月下旬まで待たねばならないということであった。
防磁タイプであり、大きなマグネット・ケース部分が特徴的で、肉厚のアルミ・ダイキャスト製の角型のマウント・フレームが着いているなども含めて、他のTB社のユニットやF80AMGと同じ基本構成だ。フレームがアルミ・ダイキャストの四角型であり、他のユニットと同じなので、エンクロージャーを共有して付け替えてたのしむことができる。
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<TB製 W3−582SC ユニットについて>
マグネット:
防磁型のユニット
で、キャンセルマグネットがケーシングされている。W3−593SGと同じ構造だ。
このユニットのマグネット材質は、一般的なフェライト製で重量は117g。だから、ほぼ同社製品の「W3−593SG」と同じ磁気回路ということだ。ただし、細部の仕上げが異なっている。ボイスコイルの部分には圧縮された空気を逃がすためのポート(小さな穴)が開いている。この辺りは、むしろSA/F80AMGの仕上げと同じだ。
そのユニットの周波数特性は低域側は100Hzで、高域側は18KHz。「W3−593SG」と同一口径だが、フェイズ・プラグが無い分、高域が伸びていない。ただし、低域はこちらの方が若干出ている。
コーン:
全体は、ポリプロピレン製だ。ナチュラルカラーとなっていて、これが無着色状態の原料そのままの色らしい。ぐっと薄くした鳶色というところだろうか。実に綺麗な色をしている。中央部に黒色のコーン(ポリプロピレン製)形状であり、これが程よいアクセントになっている。593SGのような明るく元気なユニットの顔ではなく、実に控えめな落ち着いた顔を持っている。
能率は86dBで、TB社の多くのユニットと同じ程度の値だ。
周波数特性や能率を欲張っていないが、価格設定は意欲的な戦略価格だ。この仕上げでこの価格(1950円)の製品は、他社や同社の製品と比較すると素晴らしくお買い得なものだ。「納得の価格設定」以上のものがある。
細部のデザイン(仕様):
ユニットのバスケット・フレームとマウント・フレームは、共に肉厚のアルミ・ダイキャストであり、黒色で焼付け塗装がされている。振動に強そうで、力強く動くコーンをしっかりと保持してくれるものと思う。これは、「W3−593SG」と同じ仕上げだ。
ターミナルは「ファストン端子用」のMとSサイズ(プラス側がM、マイナス側がS)であるが、残念なことに伝送損失の少ない金メッキ品では無い。価格から考えれば当然であろう。
コーンを支えるバスケット基部に空気抜きためと思われる切り欠きがある。(DIY−AUDIOの「SA/F80AMG」などと同じく小さな円形ダクトが空いている。しかし、上部ではなくマグネットのすぐ上の基部に開いている。)
コーン保持のエッジ素材も同じだ。
<音の傾向>
まだ、エンクロージャーにはマウントしていないので、実のところは音に関しては不明だ。
ポリプロピレン製のコーンを持った強力なマグネットのユニットなので、歯切れが良く、端正な輪郭の色を持っていると思う。傾向で言うと、弦楽器の音が良く響くような気がする。ビオラやチェロが小気味良く効いた室内楽や、オーケストラでもラベルのような小品がいいような気がする。
クラシック以外では、チェン・ミンの奏でる二胡などが良くひびくのではないだろうか。
ユニットの保護用梱包材。
エンクロージャにマウントした状態で、
そのスピーカを利用していない時など、
ユニットの保護として利用できる。別売して欲しい優れものだ。
W3−593SGとSA/F80AMG
こうしてみると、同じフレームの派生モデルであることがよく判る。
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